宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

楽しい重ね着

2014年10月23日 08時01分46秒 | スキンケア
急に寒くなりましたね

風邪をひかないように気をつけましょう。
でも、皆さま、安易にエアコンなどをつけてはいませんか?。
そうです
きました!!。
いよいよ、楽しい、重ね着の季節です

重ね着は、良いことずくめです
1.重ねる枚数や素材を自分で選べるし、調節できる。
2.暑くなったら、脱げばいいだけ。
3.エアコンやファンヒーターのような空気の乾燥がおこらない。
4.部屋が暑くなって頭がぼ~っとすることもない。
5.湿度が下がらないので、風邪をひきにくい。
6.電気代がかなり節約できる。
7.周囲の気温に合わせて、自分で微調整ができる。
8.静電気がおこりにくい。

冬の室内での重ね着は、そのほかに、あらゆる年齢の方の脳の刺激にもなると思っているのです。

たとえば高齢者。
腕をあげにくいとか着換えに時間がかかると思いますが、ベストやちゃんちゃんこや靴下などで工夫をすることは、周囲に関心を持つことになり、日常の中で脳の刺激になると思います。
ただ何も考えずすぐに床暖房やエアコンをつけると、全身が乾燥し湿疹が出やすくなるし、頭もぼんやりします。
毎日の気温を意識して暮らすことが、脳の老化の防止にもなると思っています。
当院に通院されているある女性が、私のこのアドバイスを実行してくださり、老人会でお話しになったところ、皆さまで実行し始めたそうで。
自分はどんな重ね着をしているかお互いに披露しあって、情報交換をすることが楽しいとおっしゃってくださいました。
「電気代がすごく減って、すごくうれしいわ~」
ともおっしゃり、私もうれしかったです。

次にお子様。
冬、エアコンやファンヒーターで暖めた部屋の中で、春のような薄着のお子様が増えていますが。
寒かったら着るとかはくとかいった当たり前のことを毎日考えさせることは、成長の中で生活の知恵として大事なことと思っています。
しかも。
暖かい部屋で薄着の子供は、服を着たり靴下をはくのが面倒になり屋外に出ず、室内でゲームやマンがなどでじ~っとしがち。
基礎代謝が落ち、自律神経の成長も遅れます。
昔の子供は、「子供は風の子」と言って屋外で動き回り自分で体温を上げる機能が育っていました。

そのほかのあらゆる年齢においても、冬の室内で当たり前のように安易に暖房や加湿器をつけて生活することは、良いことではありません。

私は、毎年、次のような生活をします。
まず、エアコンは、全く使いません。空気が乾燥するからです。
床暖房を、すごく弱くつけます。底冷えを予防する程度です。部屋を暖めはしません。
暖房はこれだけです。
あとは、どうしても寒い日は、電気ストーブです。
これは、空気が暖まらず、乾燥しません。目の前の人だけが暖かいたき火みたいなものです。
あとは、とにかく、重ね着。
まずは、綿のタンクトップや半袖のインナーを着ます。
その上にあったかい長袖シャツ。
その上に暖かいジャンパースカートを着、下はぬくぬくのレギンスです。
寒さに応じて、ベスト、カーディガン、ポンチョ、腹巻き、ネックウォーマー、アームウォーマー、レッグウォーマーなどを足します。

この工夫がすごく楽しいんですね
あれこれ足したり引いたりして、ぬくぬくになると、もう、やったわ~って感じですごく幸せ
顔や頭はひんやりしているので、ぼ~っとしないし、身体はじわ~っとぽかぽかぬくぬくしてきて、快適なんです
全身の皮膚は乾燥しにくく、かゆくなりにくいです。

あとは、ソファーに着る毛布(袖のある着ることのできる毛布)を置いておき、寒かったらそれを着ます。
これでもう、快適ですし、家にいても毎日ちょっとしたメリハリがあり、脳が刺激されている感じもしますね

私は、毎年、この重ね着グッズを大きなかごに入れておいて、簡単に出したりしまったりしていますよ

みなさま、今年こそは、室内での重ね着生活をぜひともトライして、節約しながらも楽しい刺激的な日常を送ってみてください

あ。
これは、経済的なメリットもありますが、何よりも、皮膚病の悪化予防と治療効果のためなんです。
私、皮膚科医ですから



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