宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

今、皮膚の調子が良い方々の共通点

2014年10月07日 17時05分36秒 | 診断と治療
連日、大雨や台風による土砂崩れや噴火による悲惨なニュースが報道されていて。
こういうニュースを見続けていると、知らないうちに気分が下がっていくのですね
気づいたら、何日もパソコンに向かわずにいました。

ブログを何日もお休みしていて。
何人かの患者さんから、
「先生、具合でも悪かったのかと思いました。」
とご心配のお言葉をいただきました。

大丈夫です
ありがとうございます。

さて。

あいかわらず、秋の花粉は飛んでおり、今はまだ油断ができない時期です。

でも、皮膚にアレルギーをお持ちの患者さんの状況は、今、大きく二つに分かれているんです。
それは。

1.調子の悪い方
毎年、苦手な秋の花粉に、今年もやられてしまっている方。
あるいは、今年はじめて、秋の花粉で湿疹が出ている方。

2.調子の良い方
本来、秋の花粉で湿疹がでやすいのですが、今年は調子が良いという方。
中には
「先生、いつもこの時期かゆいはずですが、今年は全くかゆくありません。花粉は飛んでいないのですか?」
とおっしゃる方もいます。

いえいえ。今年も秋の花粉はたくさん飛んでします。
とくに、9月に入ってから、晴れてさわやかな風のふく日が多く、そういう気候の時はたくさん飛んでいます。

調子の良い方には、はっきりとした共通点があります。
それは。
夏の間、湿疹やアセモに気をつけており、同時にちゃんと保湿ケアを継続してきた方々なんです。
猛暑の夏も、保湿ケアを続けてきた方は、夏のアセモもできにくいのです。
その結果、夏の良い肌質を維持でき、そのまま保湿ケアを継続してきたおかげで、今の時期も快適に過ごせています。
素晴らしいですね

このように調子の良い方々には、
「このまま、なるべく良い時期を長く続けてください。
良い状態が長く続くほど、体質改善につながるんですよ。」
と、エールを送っています。

そうなんです

良い状態を、できるだけ長く維持することが、実は、体質改善につながるんですよ

なので。

1の、状態が悪い方は、一刻も早く治療してまずは良い状態に持って行き、その後、できるだけ保湿ケアを行って良い時期を延ばすことです。
また。
2の、とても良い状態の方は、油断することなく、今の良い状態を長く長く維持することですね。

結局、体質改善なんてそうそう簡単にはできないので、地道にうるおいのある肌を持続することが、遠回りのようで実は確実な体質改善につながるのですね


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