宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

保湿の力

2013年11月24日 10時30分15秒 | スキンケア
穏やかな冬晴れが続いています。

皆さま、お休みをどのようにお過ごしでしょうか。

私は、昨日、一日中、展覧会会場を何カ所も回っていました。
そのひとつには私も作品を展示いたしました
織物で作ったスヌードです。

さて。

今日は、これから本番の乾燥の季節にむかって、保湿ケアの重要性のお話。

保湿ケアとはいったいなんでしょうか。
それは、皮膚の一番外側の角質層の水分量を高めることなんです。
皮膚の角質層は、たとえるならば、家の屋根です。
雨や雪や嵐などから、家を守る重要な部分。
これが皮膚の角質層です。

角質層の水分量が減ると、乾燥肌になり、肌を守るべき外壁がこわれます。
その結果。
さまざまな刺激を受けやすくなり、洗剤やシャンプー、石けんにかぶれたり、化粧品にかぶれたり、ホコリや花粉にも刺激をうけてしまいます。
かさかさから、やがてひりひり、かゆみ、そしてぶつぶつや湿疹、ひび割れへと進行します

これから、インフルエンザの流行の季節になると、手洗いが増えたり、アルコール消毒をしたりします。
角質層が荒れていると、これらにより手荒れがどんどん悪化します。
ですから、まめにハンドクリームや保湿クリームを使用して、角質層を守る必要があります。

手を洗うたびにハンドクリームをぬるのは、もちろんですが。
洗わなくてもハンドクリームをしょっちゅうぬるのも効果的。
5分後に手を洗うからもったいない・・・・などと考えず、乾きに気づいたらすぐにハンドクリームをぬりましょうね。

昨日、外出した時に、うっかりハンドクリームを持って行くのを忘れてしまいました。
しょうがなく、市販の安いハンドクリームを買ってみましたが。
う~~ん。何回ぬってもあまり潤わないんです
やはり、効果にはずいぶん差があるようですね。
何でも良いというわけではないな・・・とつくづく思いました。



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