みどりの野原

野原の便り

5月20日 曽我川~高田~広陵町散歩 百済寺・子部神社・瑞花院

2020年05月20日 | Weblog

思いついて、前に家族でも歩いた広陵町百済寺を目指す。
思いつくまま、大体方角はわかるので、右へ左へと・・
もしたどりつけなくてもウォーキングにはなるので、その間で何か見れればラッキーぐらいに思って。
帰り道に遠回りになって余分に歩いたりしたが、私にしては上出来のコースだった。
4時間ほど歩いたが、試し履きのスニーカーはちょっときつかった。

 
曽我川緑地公園から下って近鉄の下をくぐれば、大和高田市。 曽我川下流を見る。

 
    カキノキ 雌花       これはマメガキ? 小さいが雌花だった。


おいしそうに色づいているビワ    
           右)良い香りを振りまいていたミカンも花弁が落ちてミカンの赤ちゃんが見える。  

遠くで工事中らしい曽我川堤防を行ってみる。
もし、叱られたら、謝って戻ることにしよう。でもかなりの距離。
いづれは向こうに抜けられるようになるのかな?

 
ナヨクサフジはまだまだきれいだ。モンシロチョウが吸蜜に。
                右)早くに咲いたものは薄っぺらい鞘ができていた。
セイヨウカラシナはすっかり実になって、中の種子は茶色くなっていた。
この種をつぶして作った辛子粉、去年もらったものがもう少し残っている。

見るものの少ない堤防はウォーキングに最適??
幸い、工事場所の手前に下りる道があった。

 
まもなく田植えの時期を迎える田んぼ。 稲苗の詰まった育苗箱が並んでいる所もあった。

 
真西に二上山 周りは田園地帯だ。 黄金色に実った麦畑もあった。
裏作の麦を刈り取った後は稲を植えるのかな?
               右)ウサギアオイ(と思っている)がところどころに花を咲かせている。
珍しくはないが、うちの近くでは見ない。

百済の集落

 
 旧家のお庭にブラシノキが満開  道端にはオオキンケイギクが群生していた。

百済寺に到着。
 
百済寺の鳥居・・これは春日若宮神社の鳥居だった。百済寺はこの境内にある。
              右)三重塔 鎌倉時代中期の様式で重要文化財に指定されている。
寺の創建時期などは不明だが、熊凝精舎を引き継いだ「百済大寺」の故地と言われている。
前に、桜井の吉備池廃寺が百済大寺の可能性が高いということも聞いたことがある。
 でも、そんなことは忘れさせる。堂々とした姿。

 
たくさんの境内社が並ぶ(肝心の春日若宮神社が写ってない)
                 右)山部赤人の万葉歌碑 梵字「バン」の形の梵字池もある。

鳥居のそばに開花中のセンダン 残念ながら高くて花を間近で見ることはできない。

ここから戻り。

集落のはずれの家と家の間にある空き地の隅に自然石の石碑。何だろうと近寄ってみる。
「当村伝道起源 明治18年・教会堂建築 明治30年・牧師館建築 明治32年」と書いてあった。
明治の頃、ここにもキリスト教の布教の波がやってきたんだな。
こんな何でもないものを見つけるのも楽しみ。

 
広い広い田園 大和の国中と言われる平地  田んぼの横の小さい水路にメダカがいた。シジミの殻も。

行けるかと思った道はコの字型になっていて振り出しの位置に戻る。

うまい具合に子部神社に出た。何回か来たことはあるがもう1回行きたいと思っていた。

 
    子部神社 拝殿      本殿 主祭神は小子部命(ちいさこべのみこと)
日本書紀に、雄略天皇に「蚕」を集めるよう命ぜられたのを”音の同じ”「子」を集めて来たスガル。
天皇はスガルに「子」の養育をさせ「小子部の連」の姓を与えられたことが記されている。


そばに橿原市飯高町児童公園がある。スガルが集めてきた「子」もこのあたりで遊んだのかなあ。


子部神社に隣接して瑞花院(ずいけいん)がある。裏手から見る本堂の大屋根
本堂は棟木の銘から、室町時代中期の上棟年月がわかっている。
橿原市に現存する「最古の仏堂建築」とのことで、重要文化財に指定されている。
寛文5年の修理の際に戯画や落書き?のある瓦が見つかっている。
もうだいぶ前だが、その瓦も見せていただいたことがある。

今日は表の通りには行かなかったが、通りの角に石標が建つ。


側面には瓦に刻まれていた文が書いてある。
「嘉吉元年五月一日 サルノトキニ  トクリホトナルアラリフリナリ ヒツシサルヨリ ウシノハウエ フリイクナリ」 瓦師が「どんぐり大のヒョウが降った」というその頃に起こった出来事を刻んだ落書き(落彫り?)。

お陰で、その頃の出来事がわかる立派な?落書きだ。

ここからは迷わず帰れた。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 5月17日 掖上周辺 クサイチ... | トップ | 5月22日 飛鳥川左岸をお房観... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事