みどりの野原

野原の便り

6月14日 巨樹巡り

2009年06月14日 | Weblog
奈良市の北東部の巨樹巡り

田部神社(奈良市下狭川)
  
       田部神社社叢           ムクノキ 幹周3.6m
斜面にどっしりと根を張っている。裏側に回ってみると、ムクノキに負け
ないぐらいの太いフジがからんでいた。
敵ながらも何もかもわかる旧友のような存在のように見えた。
花咲く季節は主役をフジに譲ることだろう。

興ヶ原天満宮
  
    カヤ 幹周3.3m          歌舞伎舞台 
長い階段の途中の薄暗い森の中にあり近くには行けない。アラカシもあった。
登りきった社殿の裏手に幹周3.05mというケヤキもある。

水越神社(邑地町)
 
石灯籠は慶長銘があるらしい  照葉樹の茂る社叢が奈良市の文化財に
               なっている

境内には杉の巨樹もあり、その一つには避雷針が取り付けられていた。


川辺にしだれるように伸びるツクバネガシ こんな姿は見たことがない
     
長力寺

坂を上がってきたところにイチイがあるはずだったが枯れてなかったが、
横のこのカヤの木も相当な年代もの

 
市の保護樹木となっていたボダイジュも2本が株立ちになっていたもの
の1本がが根元から切られていて、根元からひこばえが若い葉を茂らせ
ていた。
伐られたのはまだ最近のことらしい。元気だったころはどんなだったろう?
今見上げている空を覆っていたのか? 残った幹はツボミがついていた。
下を探すと古い実が落ちていた。数珠にするらしい。

奥にかなりの樹齢のカリンの木もあった。

八柱神社
 
樹林が市の天然記念物指定   アカガシ 幹周4.54m
地上に盛り上がった根ががっしりと岩をつかんでいる。
こうなるともう木というより神そのもののよう。周りにさい銭箱が
置かれていた。上部の太い枝が切られ空洞になっていた。
アカガシは材が固くて強い。木刀にするとのこと。

吐山町

   ヒダリマキガヤ 幹周6.4m
実の皮の筋が左巻きに見えるのを言うらしい。
すべて左巻きかというとそうでもなく、左巻きが多く混じるのを言う
そうだ。
落ちている古い実を拾って「これは左に巻いてない」「ちょっと左巻
きっぽいかな?」などとわいわい。
取り立てていうほどのこともないような気もするけれど。

奈良市でもなかなか個人では行けない場所にある巨樹巡り。
痛みのひどい木もあったが、どの木も見応えがあった。
とくに根元は巨体を支えて何百年も生きてきた貫禄があり、岩や土を
がっしりとつかんだ姿は力強い。手を当てて気を体に取り込んできた。
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