2日目の②
13:30 お昼御飯がまだなのだった。
時間がもったいないので、コンビニのおにぎりで済ます。
海岸線を北へ~・・東九州自動車道~霧島市~海辺に出る。
海岸線に出ると目の前に桜島が見え、車を停める。
やっぱり頂上付近は雲がかかっている。
足元にタチアワユキセンダングサが咲いていた。
ほどなく、計画していた 旧田中家別邸に到着。
旧田中家別邸。(霧島市福山町)
実業家として大阪で活躍。政界でも活躍。大正7年に私立福山中学校を創設した故田中省三が郷里の福山に建てた別邸。
大正11年完成。
大正8年の棟札と共に鹿児島県の有形文化財に指定されている建造物。
田中家の手を離れた後、今は福山町の所轄らしい。
娘は以前にも訪れている。
玄関を入って記帳 見学
入ってすぐに広い洋室 外見和風建築の中にこんな洋室があるとは。
天井を飾るレリーフ・シャンデリア・大理石の暖炉・窓・・
技術の粋が集められた贅沢な造り。
大広間 手前の欄間
大広間の畳3畳の床の間 その右側には床脇がついている。
細かい組子の明り取り。
大広間 まわりに縁側がつく。
欄間やガラス戸の模様が美しい。
欄間
見どころはたくさんある。
玄関を出る。
玄関横の変わった灯籠 その横の木は・・
きれいに刈り込まれたモクセイ。
よく見ると、果実が付いている。
実は、娘が前回来た時(2020年2月)実を見つけ、尋ねると、案内してくれた方は黄色い花が咲くキンモクセイと言われたとか。
「キンモクセイに実がなっている」とメールを送ってきた。
見たことがなかったので、枝を貰って送ってもらったのだった。
雄しか導入されていないとい聞くキンモクセイの雌木なのか?
でも、その時はよくわからなかった。
今回自分の目でぜひ見たいと思ったのだった。
上の写真の横の門を入ると庭園で、その中にも数本同じような木があり、実が付いているものもあった。
葉をよく見ると細かい鋸歯がある。全縁の葉も混じっている。
ウスギモクセイかもしれない。
帰宅後、もらってきた枝を大阪自然史博物館の学芸員さんにお尋ねしたところ、ウスギモクセイでしょうとのことで、一件落着。
裏庭から見た旧田中家別邸
庭園は池泉回遊式庭園で、霧島市の有形文化財に指定されている。
春には桜・ツツジがきれいだそうだ。
庭にいっぱい生えているのはオキナグサだそうだ。
これも春に花が咲くのできれいだろうな。
遊歩道もあり、時間があれば廻って見たかった。
旧田中家の塀に絡みついているオオイタビに果嚢がいくつもついていた。
いつも見るものより丸い果嚢。ひょっとして雌の果嚢か?
これもお尋ねの結果 雄の果嚢だった。
残念。雌の果嚢を見たい。
立派な建築物を見学し。私の疑問も解けた。
本当はウスギモクセイの花も見たいところだが・・ちょっと遠すぎる。
旧田中家を後に、北上。宿のある霧島温泉郷に向かう。
17時50分 少し遅れて、今夜の宿「民宿 みちや荘」に到着。
夕食は鶏刺し 豚 カマ焼きなど鹿児島の郷土料理。
硫黄の温泉に入って疲れをほぐす。
志布志港から大隅半島の肝属郡錦江町~鹿屋市~曽於市~霧島市へ。
よく走った~。(私じゃなくて、娘が・・)お疲れ様。
8:55鹿児島 志布志港に到着。
残念ながら、予報通りの雨模様。
めげずに、レンタカーで出発。
荒瀬川 ここから少し上流にある滝を目指して歩く。
足元が悪い。
山道にナギ
フウトウカズラ
並ぶ石塔のそばのクスノキにはオオタニワタリが着生
暖地に来た実感。
轟の滝 落差6m 幅30m
3段になっているらしいが見えるのは2段
妖怪 「一反木綿」のふるさととして知られているという。
肝付町歴史民俗資料館の表示を見て立ち寄る。
民俗資料の展示
近くにある「塚崎古墳群」に関する展示などを見る。
4世紀~5世紀にかけて造られた古墳群
前方後円墳や円墳があるそうで、纏向古墳と同形の古墳もあるらしい。
そして、めっけもん は・・駐車場に写真があった「塚崎の大楠」
すぐ近いというので行ってみる。
車で少し行って駐車。木立を入ると・・
塚崎の大楠 塚崎古墳1号墳の上にそびえる。すご~い!
周囲を回れるようになっている。
樹齢1200年以上の巨樹 貫禄。
大きな洞ができている。
これは今年9月の台風の接近の時に折れた大枝。
枝とも言えないぐらいの太さ。
正面には鳥居があった。
素晴らしい樹に出会って感激。
周りにあった木
ホソバタブ(と思う)
これは何でしょうか?
3出複葉 対生 全縁 こんもり繁っていた。
走行途中に、あれは何だ?
見慣れない光景。近くの公園(宿利原農業公園)に駐車する。
これは「大根やぐら」という、大根を寒干しするためのものとわかる。
この辺りはシラス台地で大根栽培に適しているそうだ。
2週間ほど寒干しして乾燥させ、漬物用として出荷されるとのこと。
この辺の冬の風物詩で、12月24日には「大根やぐらライトアップ」のイベントもあるらしい。
近寄ってみると、片方は乾燥してしわしわ。もう片方はまだ干されて日が浅そうだった。
こんな高い所にどうやって干すのか。干しているところを見たいものだ。
京都八幡市の禅宗道場・円福寺では約800本の大根を毎年イチョウの大木に吊るして干すという。
大根の干し方、いろいろあるんですね。
神川大滝公園へ。
神ノ川水系には多くの滝があり。神川7滝と言われている。
長次郎の滝 錦江町神ノ川支流にかかる。
小滝 神ノ川にかかる落差30mの滝
横に螺旋階段 後で登ることになる。
ここから奥へ進む。
神川大滝 すばらしい! 滝壺も立派。
落差25m 幅30m 左右にも小さい流れが見える。
水煙が立ち上っていた。
神川大滝から上を見ると吊橋が見えた。
どこから行くのやろう? さっきの螺旋階段からかな?
戻って行ってみることにする。
天狗階段と名付けられた螺旋階段
ネットによると、151段あるとか。
途中からはさっき見た小滝がすぐ横に見えた。
雨の後で、踊り場が水たまりになっているのには困った。
なんとかクリアして登りきる。
そこからは山道と階段道が続く。
こんなところで山登りするとは思わなかった。
「虹の吊橋」に到着。高さ68m 橋長120m 幅2m
標高105m
目の下には、さっき行った神川大滝。滝の上部も見えた。
反対側の下には茶屋が見える。
さて、橋を渡るとどこへ行くのか?
時間があれば歩いてみたいところだが、また螺旋階段を引き返して駐車場所に戻る。
近くにあった草の実(ひっつきむし)何かな?
13:30出発。 長くなるので②に続く。