みどりの野原

野原の便り

12月9日 京都府立植物園  ツルコウジ & 京都の杜叢

2013年12月09日 | Weblog
早めに行って植物園の生態園あたりをひと周り。

タマミズキを見ようと思ったが、わかっていると思っていた場所に見つからない。

 
やっとあったタマミズキ 高い 遠い 双眼鏡で見たら枝先に実も見えたが少ない。
下を探してみたが落ちてもいなかった。

お正月の縁起の良い植物として
万両(マンリョウ )・千両(センリョウ)・百両(カラタチバナ)・十両(ヤブコウジ)・1両(アリドオシ)が、よく言われる。
しかし、ツルアリドオシ又はアカモノと書かれているものもあり、そのほかツルコウジと書いたものがあって、もう10年も前になるか? 友達とそのツルコウジ探しをしたものだった。
結果ツルコウジはこの辺には自生していないようで、やっと京都府立植物園で見つけたのだった。
 
 
アリドオシの樹名板があった・・オオアリドオシとトゲの長さが微妙。   
                    右)ツルコウジ ヤブコウジに似るが、毛深い。

そうこうしているうちにお昼になった。
今日は植物園に出来たレストランin the gardenで久しぶりの人たちと4人でお食事をご一緒することになっている。
ゆっくり食事を楽しんだ後、午後の部の講演会へ。

京都の社叢と寺社の樹木のお話を聞く。
周囲には森や山はあるが、境内は建物中心で庭は毎日きれいに掃き清められるお寺。
境内に大木やご神木があり、禁足地になっていたり伐採を禁じ自然のままを大切にした鎮守の森
お寺と神社で違いはあるが、どちらにしろ神社やお寺の周りには緑が多く残り神社やお寺を守っている。 
長い神仏習合の後、明治の廃仏毀釈の歴史 
多くの仏像やお寺もなくなったが、神仏習合の名残もあるそうだ。
神の木 サカキやナギが植えられたお寺
経典を書いたという貝多羅(バイタラ)になぞらえたタラヨウの木の下で行われる神事など。

森(天然)と林(人口恵印)の違い。
京都のある天然記念物になっている樹木や巨木・名木・伝説や伝承に出てくる樹木・・それらの多くが神社や寺にあるという。見てみたいものもたくさんある。

社叢も変わりつつある。

樹木の下に駐車場がつくられる。周辺民家からの落ち葉や日陰・倒木の恐れなどの苦情
境界付近の樹木の伐採や過度の枝打ち・・
ナラ枯れなどの問題もある。だんだんと孤立する社叢 

近くでも似たようなことが起こっている。
やっぱり鎮守の森もお寺の周囲の山も、守っていかねばならない大切なものだと思った。
コメント (2)
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