みどりの野原

野原の便り

1月10日 畝傍山 バショウ

2013年01月10日 | Weblog
畝傍山 本番
昼過ぎには降りる必要があったため、途中の説明はなし。
山頂では「埴使神事」の説明とツガやリンボクなど2.3の木の観察のみ。

時間のない中、ただ1つ、今日紹介するのを楽しみにしていたもの。
それは、山を下ったところにあった「バショウ」だったのだが・・、実の房はなくなり、残念なことになっていた。
 
バナナに比べ耐寒性があるとはいうものの、地上部は冬は枯れ枯れに。
           右)高いところには実の付いた花序がぶら下がっていた。   

 
折れた花茎に付いていた花序はちぎられて黒く変色した実がしょぼしょぼと残っているだけ。

それでも実の中に種子があり、見てもらえたのは幸いだった。 

 
傷んでいたが蕾も転がっていて苞の内側に花が段々に付く様子も観察できた。
     これは雄花
実を食べる目的ではなく観賞用に植えられているバショウは木本ではなく多年草。
茎は偽茎とよばれるもの。バナナとバショウの違い。花・実の付き方。
花茎の元の方に雌花が付き実になる。後、先の方には雄花が咲き進む。
地上部は枯れても株は生き残り、根元の幼木などから又成長することなど説明した。


「茎のように見えるのは葉鞘の巻き重なった偽茎」と説明したのがよくわかる切り株が近くのお家の庭にあった。
前来た時はまだ切られてなかったので、私も偽茎の断面は初めて見る。

バショウの話、みなさん珍しがってくれたのでまあよかった。
「バナナと思っていた」と言う人が多かった。

さて、12月の始め、下見の時のバショウの状態は・・   
 
    まだ葉も緑     実と花が付いた花茎 花茎はまだ短い。
 
なんと偽茎が倒れて実の付いた花茎が目の前にぶらさがっていた。
    苞やしべの取れた後もおもしろい。
わお!これはいい。めったに近くで見られない花や実に大興奮。


 散っていた苞(バナナの苞はもっと紫色) 

 
長さ6センチぐらいの果実 皮を剥いてみたら白い果肉状のものがあったのでかじってみる。
少し甘みは感じたがカスッとしてすぐに固い種が当たった。
                   右)バショウは種がある(バナナは野生種以外は種はない) 
もっと太った実なら追熟すれば食べられないことはなさそうだった。 

本番のためにとそっと枯れ葉で覆っておいたのだが・・誰かが・・文句は言えないが・・
こんなことなら持って帰ったらよかったと思うものの、手ではどうしようもなかったかな。
実が黒くなってるのは仕方ないにしても・・やっぱり残念だ。     
コメント
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