柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

当地事情

2008-11-24 09:26:16 | Weblog
厚生次官殺人事件、結局テロなんかじゃなくて(なんだかこう書くとテロリズムが高級な犯罪のように聞こえますが)、個人的怨恨でもなくて、妄想に近い思い込みでの通り魔的殺人事件だったようです。もちろん今後この男が何を言い出すかわかりませんが、日本TVに送りつけられたというメールの稚拙さには声を失いましたね。こんなことで殺されて気の毒に、です。新聞にはこの手の事件のマニュアル通り、犯人(未だ容疑者ですが)の出自経歴が暴かれます。山口県柳井市出身、柳井高校出身、佐賀大学中退・・。友人達の談話が載ります、一様に皆驚いています。田舎の町中に住んでいる者の常です、小中高とずっと一緒の者が多いのです。目立たぬ奴だった、乱暴な奴ではなかったと。ある新聞には中学生時分の担任教諭の言葉も載ります、この先生には私も中学時分多いに世話になりましたので別の意味で懐かしい思いをしました。昨日当地は祭りでした、そこで各新聞社TV局の記者があちこちで取材していた由です。人相が変わっていてびっくりした、これが共通した感想のようです。ということは病気なんでしょうかね、昨今の無差別殺人(「だれでもよかった」殺人)とはちと違うように思います。おやじに怒られて人をはねたタイプとは違う。秋葉原やらどこかの駅で当たるを幸いに刺し殺したあのタイプとはどうでしょうか。この男があの二件の犯人だとすれば、この男の言葉(報道からもれ聞こえるだけですが)である高級官僚が悪いなんて幼稚な物言いの向こうには政治的目的とか義憤とかのいわば高尚なモノは見えませぬ。でもああいうセレクトしたことも確かなことです、強い妄想に動かされたのか、それとも単に目立ちたがりの自己表現であったか。前者ならしかしもっと病的な発言やら行動やらがあってもいいように思います。高級官僚を憎む理由もない様子です。直截な個人的怨恨ではなくても、例えば近くに住んでいて普段から派手な暮らしぶりやら傲慢な態度に腹が立っていたとか、そういうことでもあれば個人的好き嫌いが高級官僚なんて身振りの大きい漢字に敷衍していくことはありがちではありましょう。それもなくて、TV局へのメール通りだとすれば、この男の思考回路の問題です。精神病であったか、です。強い妄想に突き動かされたという明らかな insane ではなく、人格障害から統合失調症という系列。大阪の小学校に乱入した宅間某と似ているんじゃないんでしょうか。と、何度も何度も繰り返し流れる報道見ながら思いました。そして何度も(段々に詳しくなっていくのも面白いのですが)流れる柳井の映像。自宅の内部に始まって、斜を掛けた玄関先の映像、息子が送ったという手紙が自宅に配達される場面、柳井高校の校舎、卒業写真、柳井小学校まで映ってました。夜中早朝のことです、しかもあの家の辺りは昔ながらの造りの家並みで道が狭いところ、あんなところにわんさか人が集まって、さぞや周辺住民は迷惑なことだろうと思うことです。一つ、昨日はこんなに柳井の名前が報道されるのは何年か前の大雨大浸水の時以来だろうと書きましたが、いやもう一つ間に挟まってます、これも柳井高校生でしたが高校生が祖父を殺し祖母に大怪我を負わせ東京で保護された事件がありました。もう皆様お忘れでしょうが、念のために。いいことで有名になることがとんとなくなった当地事情でした。
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