柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

幸運

2018-06-10 11:36:04 | Weblog
アメリカに先に寄ってその後にカナダでG7首脳会議。ロシアを入れてG8になったりハネにしたりですが、ここには依然中国が呼ばれません。彼らは彼らで別の組を作っていますが、日本ではほとんど報道されません。国連の常任理事国と同じことです、気に入らぬ者は招き入れません。そうやって既得権益を守っているわけですが、安倍さんはどっちを「ついで」に考えてるんでしょうね。いえ、G7は前々から予定されてること、今次の米朝会談を前にしてのお願い会談、託け会談が「ついで」に違いないのですが、直前にもう一度会って確認したい言質をとっておきたいが本音です。拉致被害者を返せ。一点、これです。安倍政権の最重要課題といつも自ら言うてる以上は、ここぞの機会ですから余計にです。会談後の記者会見で、拉致問題は日朝で解決せねばならぬことだと認識していると明言してました。うむ、これは覚悟の表明としてよかったです。何から何までトランプ頼みでは情けないことです。もっとも、具体的にどうするかとなると、所詮はバーター条件次第ではありますが。朝鮮半島の非核化という具体的に見えて実はどうにでも拡大解釈できる中心話題、トランプさんが戦争を脅しに押し切れるか、カリアゲ将軍がチキンレースに耐えうるのか。もちろん事は米朝関係だけではありません、朝鮮半島問題です。トランプさん端から言うてますが朝鮮問題はあくまで遠い遠い極東での地域紛争です、アメリカとすればICBMを潰せばいい。韓国や日本に爆弾落とすは知らぬこと他人事です。日本は日米同盟に縋るばかりで、韓国も米軍が引き揚げた日には北に呑みこまれてしまいます(もっともこちらは、文大統領は嫌がらないのでしょうが)。トランプさんにとればICBMさえ潰せたら後はあんたらがちゃんとやれ、経済援助するならたっぷり出してやれ、です。しかしカリアゲ将軍が簡単に核兵器を処分する筈もないですね。これがあるから世界中がこんなに慌ててるんです、こんなおいしい成功体験はないでしょう。新聞が書きたてるように北朝鮮の飛行機大丈夫か?ちゃんとシンガポールまで飛ぶのか?とか高級ホテルの宿泊代が払えないとかの下から数えた方が早い経済貧国の現実との乖離。彼はきっと高揚感の中にいるんでしょうねぇ。オヤジ(金正日)の言を守って国民の生活よりも核開発を優先してきた成果なのです、果実なのですから。ここまでは上手にやってきたことでしたがさて今後は。彼に朝鮮半島統一やその後の国際関係のビジョンがちゃんとあるか否か、ですか。相変わらず日本に対しては罵詈雑言を投げかけてますが。
 新幹線事件、また起こりました。先に火をつけた事件があったですね、いずれにせよ車両内という密室事件は怖いことです。逃げられないから。いえ、青天下だから安全なわけじゃないです、無差別殺人は多くは外で起こります、逃げられずに刺されるのですから。22歳男。連行されるに顔を伏せるでもなく目は虚ろで、見るからに危ない奴。これもここで何度も書いてますが、こんなのがあちこちにいる世間で私達は毎日生きているのですよ。被害に遭わぬは単に幸運なだけ。ううむ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする