柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

呼称

2014-09-30 08:20:47 | Weblog
心肺停止。TVも新聞もこの表記表現ばかりです。心肺停止状態でまだ見つかってない人、とTVは言います。早く救出したい、搬送したい、と続きます。もちろん奇跡を否定するのではありません、日が経ってもあの環境で命つないでいる人がいるかもしれません、その人達を救いたい、そういう意味ならどうして心肺停止なんだ?です。いえ捻じ込んでいるのではないです、専門家が専門知識振り回して厳格な定義を盾にどうでもいいことに因縁つけてるんじゃありません、心肺停止ってのは死んでるってことですから。心臓が止まり呼吸がなくなっている状態を心肺停止状態と呼びます、英医学用語の直訳です例によって。AEDって聞いたことおありでしょう、今そこを歩いていた人が、スポーツ楽しんでいた人が急に心臓が止まって(正確には致命的な不整脈を起こすのですが)昏倒する、その人を助ける手段です、いわゆる電気ショックすることです。急に心臓が止まります、その後脳に血が送られなくなりますから呼吸も止まります、心肺停止です。でも心肺停止に至るには原因が色々です、AEDが効果のあるのは単純に不整脈に拠って心停止した例だけです。人が死んで行くのは普通は呼吸が止まってその後暫くして心臓が止まる、そういう順番です。病気の場合もお家で亡くなられる場合も、病院で濃厚治療を受けれおられなければ普通はこの順です。心肺停止の状態で一時間も持ちません、蘇生はしません。もう何日経ってますか?それより何より下山してこない人達が心肺停止の状態でいると誰が確認したんでしょうね。これが不思議です。死亡と心肺停止とをあれだけ区別するのに、ここが極めて曖昧です。広島の土砂災害の時はずっと行方不明者と呼んでましたよね。何日経ってもそうでした、もっと言えば3.11以来ずっと行方不明の方がおられるのです。確認されてないから死亡者には勘定されないのでしょう?今回の判断基準は何なんでしょうね。心肺停止の状態で何日も生存できません。行方不明者と呼ばないのはどういう理由なんでしょうか。放送コードなのか報道慣例なのか。でも、いつまでもこんな呼称を続けるは初めてじゃないですか。
コメント
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