柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

交換

2011-03-30 08:21:28 | Weblog
昨日の新聞に載ってました、福島の原発の町の町議が今回の事件を悔いていると。安全を信じて原発を誘致したのにこの現実・・というトーンではあるのですが、地域振興という名の多額の補助金に釣られた現実も並びます。誘致、というか国が場所を決めてきて(電力会社が狙いを定めるのかもしれませんが、結局は国策に化けますから同じことでしょう)当該地域の住民に承認させるための手続きのうえでのあれこれです。地元が誘致したという事実も必要なんでしょね。当地上関が今その真っただ中ですからよくわかります。推進団体があり、反対団体がいます。当地は反対勢力が強いのでしょう、なかなか中電(当地は中国電力です)の工事が進まない状況(に見えますが、実のところは計画通り進んでいるのかもしれません、大マスコミの報道を見るばかりですから)です。他の原発地区がどうだったのか知りませんから比較できませんが、当地も計画が持ち上がって20年以上が経過してます。遅々たる歩みですが消えもしません。懐柔策は具体的に金です。中電からの多額の寄付が地元に落ちているのは周知の事実です。そしてついこの前に、国から原発に対する補助金が現地だけなく周辺自治体に配布されると報道されました。現地が80数億円、柳井に23億円です。凄い額。こんなものぶら下げられたら考えますよね。それでなくとも税収の減少、交付金のカットで地方財政はきついところです。もらえるものは貰っとけ。そういう流れを咎め切れないところです。現存の原発地区はどこもこの札束攻勢に負けて(こう表現すると色々反論もあるのでしょうが、しかし一側面には違いありません)、記事で町議が言うように地域振興という大義と天秤にかけて、安全の保障を完全なものにすればいいか、と気持ちを作り直す(した)わけです。当地にもどれだけの金が落ちてきたか。中電も簡単には引き下がれない事情があるわけです。悔い。さてこの町議さんたち、自分の懐を潤した悔いも同時に感じているのでしょうか。目先の利権に弱いのは人の常ではありますが。
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする