柳蔭書翰

徒然なるままに、音楽関連の話題に拘らず、常ならんこの世の事々書き散らし諸兄のお耳汚しに供したく思います。

権力

2009-03-08 09:49:29 | Weblog
昨日は用事で実況を見られなかったので、あとで結果をコールドと聞いて、てっきりコールド負けと思って何とまぁと吐き捨てるような気持ちが湧いたことでしたが、よく聞けばコールド勝ち。ええ?勝った?韓国に?コールド?ものすごいスコア。どうしたのよ。バッサリ身も蓋もなく言ってしまえば相手のサウスポーエースが乱調だったということです。イチローが打ったから?相手が悪かったから打ったんです。相手があってこちらの対応がある、そして結果があるんですから。中国戦と韓国戦とで違うイチローじゃないんです、違う侍さん達じゃないんです、心構えと相手のでき具合が違うだけ。中国戦はみんながなめていた。韓国戦は相手が悪かった。相対的な違いだけです、彼らの技量技術には何の違いもないのですから。まるで鉄腕アトムがエネルギー補充した後のように、正太郎がリモコン取り戻した後の鉄人28号のように違うわけがないのです。でも特にスポーツに関して勝った時の新聞記事ほど大本営発表はないですから(遡って遡って原因やら要因やらを結果論だけでこじつけ捏ね回す)、眠れる獅子目覚める式の大見出しが踊ります。果たして恥ずかしいような文句が踊ってます。松坂も味方が3点取ったすぐ後に2ラン浴びていて、なにがエースなのよの謗りがあって当然と思いますが、その後はきちんと抑えた、さすがだと来ます。せっかく勝ったのにわざわざ冷や水ぶっ掛けるようなこと書かなくてもいいという説にはもちろん頷きますが、しかしあまりに神風信仰が過ぎます。そうだろう?日本は強いんだ、必ず最後は勝つんだなんていう根拠に薄い(あるいは全くない)自惚れ。勝ったらこの図式に乗って大騒ぎです。これが負けた日には悪者探しもちゃんとせずに口を拭います。暫く経ってから凡庸な評論家よろしく回顧録的に書くばかり。これは北京五輪の星野に対する扱いを思い起こせばそのままです。所詮は野球、遊びごと、私達の日常に何の影響もないことです、目くじら立てることではないのですが、いいように煽り煽られて、マスコミの思うように舞い上がり凹まされがっかりさせられている私達こそがいい面の皮だと思うわけです。私達は降って来る情報を浴びるしかないのですが(浴びようとすればの話です、情報は取りに行かねば手に入りません、端的に野球に興味のない人には浴びる必要のない情報ですから)そこに、その情報自体にどれほどの恣意が含まれているかと知らねばならぬのでしょう。なんだか妙に大きな話になってしまいましたが、色んな見方があると知る簡単は方法は週刊誌を読むことです。TVや新聞が書かないことばかりです。もっとも、こちらもどこまで真実(恣意がどれだけ除かれているか)かは定かではないことなのですが。ううむ、そう考えると私達が世情として知っていることのどこまで「本当」のことなのか、わからないことですね。そういう意味では野球のような目の前で見えていることが全てという事象に、どういう解釈つけようがそれは罪の軽いことなのかもしれませんね。新聞記事にうなづく人がいる、私のように噛み付くものがいる、でも事実は目の前にありという問答無用さ。実際に見てないことを判断する考えることのほうが圧倒的に多い現状に鑑み、情報の質の重要を思うことです、自分で見に行けることは自分の目で見るべきなのだと改めて思うことです。先人達が箴言に残している通りなのです。
 今朝の田原総一郎の番組に田中真紀子が出て喋ってます。タイミングのいいことで、これはたまたまだと本人苦笑してましたが話はやはり金の問題とあらば金権政治の権化と仰がれた親父のことから逃げられません、でもやはりこの人歯切れがいい。頭のいい人と思うこと、性格は知りませんが。小沢さんに対して検察がこう動いたのは誰か操っている者がいると断言します、親父のときがまさにそうでしたからね。私の如きレベルでも、あの事件はアメリカの策略で、アメリカより先に中国と国交回復してアメリカの描いていた対アジア戦略を狂わせたことに対する報復というか仕組まれた失脚劇だったという認識ですから。小沢さんが辞任すべきか否かなんて世論調査をフリップで出してました、辞任すべきが50何%でした、田原自身これはマスコミの誘導もあるんだけどなんて注釈つけてました、なんじゃそら?自民党非難する時にはこれでもかとこの数字を押し立てて来た者がこれですかい?勝手なこと。田中真紀子辺りを前にするとこの男もちょっとは構えるというわけです。でもこういう話は聞けば聞くほど面白いですね、権力というものを知る思いがします。そして所詮はこの組織もサラリーマン組織、役人組織、上の言うことを有無なく遵守するばかりということ。一番上を抑えればどうにでもなるというわけです。だからその上にいかねばならぬという理屈になります。その地位に上がらねば物も言えないということでもあります。何だか他人事ながらワクワクします。私にも権力欲があるということなのでしょうか。
コメント
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