ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

産経新聞はけっこうやばいかも

2009-11-20 19:08:21 | 社会時評
一昨日、大学院から自宅にもどって空をひょいと見上げたら、オリオン座が見えました。

今シーズン、この星座を見たのははじめてかも。最近夜空なんかまともに見ていませんから。

もうそんな季節なんだなと感じました。

では本題に入ります。

このブログでもしょっちゅう馬鹿にしている産経新聞を代表する極右記者の阿比留瑠比記者は、自分のブログで次のようなことを語っていました

>最近は同僚と一杯やると「会社はあと何年もつのか」という話題になることが多く、だれも明るい見通しを示せないもので。

なお、このブログ記事自体、阿比留氏らしい実に頭の悪い記事です。こんな馬鹿でも新聞記者をできるのですから、それはそれで興味深いものがあります。

さてさて、仮に産経新聞が倒産したところで、それはあなたたちの不徳の致すところだ以上の感想を私は持ちませんが、しかし阿比留氏が愚痴っているようなことがどうも笑い話では済まなくなりそうです。

前に「正論」の広告を解析した際、広告が関連会社から大量に出向されていることを指摘しました。フジテレビの広告なんか、支援するためとしか思えません。そして、今週月曜発売の「週刊現代」に次のような記事が出ました(p.63)。

>ボーナス手取り10万円台も 産経新聞社員の「悲鳴」

(前略)5大紙の一角、産経新聞の今冬ボーナス平均額が30万円台前半に落ち込むことが決まったという。


さらに「若手記者」の談話で

>税金や保険料を差し引いた手取りが10万円台になる社員もいて


また、

>’08年度の純利益も前年比で3億円以上激減した。


など、景気の悪い話ばかり書かれています。

阿比留氏レベルの狂信右翼なら、一部極右メディアが使ってくれるでしょうが、あそこまで馬鹿にはなれない通常の記者は、やはり困っちゃいますよねえ。

実際、つい最近も、産経新聞では仕事のできる記者として知名度のあった福島香織記者退社を表明しました。仕事のできる記者は産経を見放すし、阿比留氏のようなまともでない人間ばかりが残ります。かなり厳しいですね。

産経新聞というのは、上の阿比留氏の記事にもあるように、通常の人間の思考(つまり私のような凡人の思考)を超越するきわめて個性的な新聞です。本多勝一氏はこの新聞を「極右ミニコミ」とかと「週刊金曜日」で評していましたが(すいません、出典は明示できません)、「まあ、ごもっとも」というところでしょう。

このブログの読者は、産経新聞の論調を強く支持している方はあんまりいないと思いますが(もっとも、アニセーその他が好きなので我慢して読んでいる奇特な方もいるかも。いないと思うけど、いたらごめんね)、常軌を逸した新聞ではあります。

産経の常軌を逸した行動、記事、論説は枚挙にいとまがありません。しかしこれから書く事例は、ちょっと言論の自由などというレベルのものですらないでしょう。

たとえば、大阪府門真市で、2008年3月に学校の卒業式で君が代の問題が発生した際、産経は大げさに騒いで確信的な右翼から頭の悪い一般市民まであおって自治体や学校に圧力をかけようとしました。まともな行動ではありません。しかし毎度おなじみの作戦です。

しかもこれにはおまけがあって、わざわざ3月13日の卒業式のことを、大江岩波訴訟の判決日にあわせて3月27日に記事を発表しています。この裁判は原告側の敗訴が確実視されていましたから、それに抗議するために大阪に右翼が集結していたそうです。たぶんそれを狙ったのではないかと思います。もちろん証拠はないので、「知らん」と言われればそれまでです。

でもこれって、ほとんどゴロツキの行動ですよね。ほんとにどうしようもないクズ新聞です。

だから、私は産経新聞社が倒産しても同情はしません。

でも、私のささやかな楽しみはなくなってしまいます。馬鹿な記事を笑うという。
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4 コメント

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やばいでしょう(笑) (えちごっぺ)
2009-11-20 22:09:51
すでに事実上、夕刊は廃止のようですし・・・(関西の一部ではまだあると聞きましたが)

自民の第二機関紙も党があのていらくでは、先行きは暗いといわざるをえませんね。

近所に産経を置いている飲食店があるんですが、もう一紙は読売です!(笑)
親和性があるのか判りませんが、他にも同じ事例があり、サピオなんかも多いですね!
やはり、あの手の媒体にプロパカンダされちゃう人って今だ多いんですかね?
そういう時はどんな事かいているのか読んでみますが、私みたいなバカでさえ、「バカじゃないの!」という記事があって楽しめます(苦笑)
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>えちごっぺさん (Bill McCreary)
2009-11-21 00:56:39
記事にも書きましたとおり、フジテレビが法外な支援をしていますからね。打ち切られれば即倒産ですが、それ以前に相当厳しそうですね。

>プロパカンダ

日本程度の民主主義国で、あんな極右新聞が「全国紙」を名乗っているというのもなんとも頭の悪い話ですが、これが日本の現実でしょうね。しかし、本気であの新聞の内容を信じている頭の悪い人がそんなに沢山いるとも思いませんけど。

産経新聞が倒産したら、日本人もそれなりに良識があるということではないかと思います。その日を楽しみに待ちましょう(W.)。
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いよいよ終わりですかね ()
2009-11-23 13:03:48
こんな事態に陥るくらいなら、いっそホリエモンに買収された方がマシだったかも知れませんね。少なくとも経済紙として再建すれば、一定の需要が見込めたでしょう。
その代わり「愛国者」の皆さんは離れていくけど、今でも新聞事業の売上には貢献してない(できない?)のですから、商売にならん連中はとっとと斬り捨ててもっとカネ払いの良い購読者層を日経あたりから分捕る方が、遥かに収益改善に繋がること間違いなし。多分竹中平蔵大先生も同意してくれるはず。
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>tさん (Bill McCreary)
2009-11-23 23:37:42
ほんとおっしゃるとおりですね。なにしろ「産業経済」新聞なんですから、世間から馬鹿にされる愚にもつかないイデオロギーをふりまわすより、経済新聞に特化したほうがよっぽどどうにかなったかと思います。

>商売にならん連中

産経のイデオロギーって、やっぱり商売の面ではマイナスになるんでしょうねえ。それにもかかわらず今の事態ですから、ほんとどうしようもないですね。
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