金を払って、店の外に出ます。路上にも、この店のテーブルがあって、いくつかには客がいました。
日本は、道交法の規制がうるさいので、路上カフェもふくめたこの手の店は、きわめて希少です。もともとデモ規制を目的とした規制なのですが、なんとも時代錯誤なばかげたものです。
南京西路を更に東に歩きます。上海のメインストリートとはいえ、東京などと比較すると、とても暗くて歩きにくいといわざるをえません。
途中、北京オリンピックの宣伝街灯がありました。
北京では当然もっともりあがっているんでしょうけど、上海では、オリンピック関連のポスターとかは、そんなに目立ちませんでした。が、この街灯は印象に残りました。
それはそうと、街はますます暗くなり、交通量も減る一方です。走っている車はほとんどがタクシーで、私に「乗らないか」とサインを送ってきます。が、特に海外旅行に出かけると、タクシーにはめったに乗らない私は、てくてくとホテルに向って歩きます。
あ、説明が遅くなりましたが、今晩私が予約しておいたホテルは、新亜大酒店(NEW ASIA HOTEL)というクラシカルホテルです。クラシカルホテルというのは、租界時代に立てられた建物を活かしてホテルにしている物で、上海名物といっていいくらいです。
私は本来宿の予約はあまりしたくないのですが、初めての街であること、到着時間も遅いということで、今回は妥協して宿を予約しました。某サイトで前の日の金曜日に予約してサービス料ぬきで43USドルでした。「地球の歩き方」によると、ラックレートは580元だそうですから、かなりお安い金額ではあります。
このホテルは、南京東路(南京のメインストリート)よりもやや北の蘇州河の北岸にあり、まだまだ距離があります。不安を感じながら、地図とにらめっこして歩きつづけます。