ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

祝!!! 日活児童映画の上映特集がある(2022.4 /3~5/21まで7作品。都内の「ラピュタ阿佐ヶ谷」にて)(3月2日PM5:10 ごろ更新)

2022-03-07 00:00:00 | 映画

このブログでは、1970年代半ばから90年代にいたるまで制作された「日活児童映画」についてちょっとこだわっています。過去関連する記事として、次のような記事を発表しました。

昔、日活児童映画というのがあった

「透明ドリちゃん」についての情報、あと柿崎澄子についての話

情報(松田優作の駆け出し時代出演作にして、原田美枝子のプレデビューの映画である日活児童映画が、DVD化されていた)(追記あり)

立石涼子が亡くなった(たぶん彼女の唯一の映画主演作が、日活児童映画の『四年三組のはた』だと思う)

いまはそうでもないですが、2012年発表の上の記事は、2018年くらいまでは、検索サイトのかなり上のほうで拙記事が表記されていました。つまりは、日活児童映画について触れた記事などというものがあまりなかったということです。

それでタイトルにもしたように、今年の4月初旬から5月半ば過ぎまで7作品が都内杉並区阿佐ヶ谷にある「ラピュタ阿佐ヶ谷」で上映されます。日活児童映画の特集ページはこちら。

みんなの日活児童映画

抜粋して引用します。あらすじの紹介のくだりは割愛します。

>【上映日程】
4.3[日]-9[土]
新 どぶ川学級
1976年(S51)/日活/カラー/113分
■監督・脚本:岡本孝二/原作:須長茂夫/脚本:勝目貴久/撮影:森勝/美術:土屋伊豆夫/音楽:石川鷹彦
■出演:森次晃嗣、山本由香利、高野浩幸、熊谷俊哉、丘みつ子、夏純子、山本圭、吉永小百合

4.10[日]-16[土]
四年三組のはた
1976年(S51)/日活/カラー/86分
■監督:藤井克彦/原作:宮川ひろ/脚本:勝目貴久/撮影:水野尾信正/美術:徳田博/音楽:石川鷹彦
■出演:立石凉子、南美江、柿崎澄子、沢木由里子、岩本和弘、桑山正一、八木昌子、前田昌明、樋浦勉

4.17[日]-23[土]
先生のつうしんぼ
1977年(S52)/日活/カラー/93分
■監督:武田一成/原作:宮川ひろ/脚本:加藤盟、吉原幸夫/撮影:仁村秀信/美術:渡辺平八郎/音楽:八木正生
■出演:渡辺篤史、大橋伸予、木村政彦、中田光利、瀬島みつき、玉川良一、宇野重吉

4.24[日]-30[土]
お母さんのつうしんぼ
1980年(S55)/にっかつ児童映画/カラー/97分
■監督:武田一成/原作:宮川ひろ/脚本:勝目貴久、熊谷禄朗/撮影:前田米造/美術:菊川芳江/音楽:寺島尚彦
■出演:藤田弓子、久保田理恵、斉藤喜之、二宮さよ子、佐野浅夫、桜むつ子、宮下順子

5.1[日]-7[土]
ボクのおやじとぼく
1983年(S58)/にっかつ児童映画/カラー/90分
■監督:中原俊/原作:吉田とし/脚本:勝目貴久/撮影:森勝/美術:菊川芳江/音楽:石川鷹彦
■出演:飛高政幸、夏木勲、東山明美、三條美紀、葛西円、志喜屋文、花澤徳衛、井上肇、水島涼太

5.8[日]-14[土]
まってました転校生!
1985年(S60)/にっかつ児童映画/カラー/97分
■監督:藤井克彦/原作:布勢博一/脚本:佐藤繁子/撮影:鈴木耕一/美術:菊川芳江/音楽:石川鷹彦
■出演:皆川鉄也、蟹江敬三、入江若葉、佐藤愛、新井康弘、麻生えりか、中田喜子、佐野浅夫

5.15[日]-21[土]
夏のページ
1990年(H2)/にっかつ児童映画/カラー/92分
■監督・脚本:及川善弘/原作・音楽:みなみらんぼう/脚本:市川靖/撮影:野田悌男/美術:斎藤岩男
■出演:飯泉征貴、松田正信、近藤大基、三浦浩一、佐野史郎、小林かおり、桜金造、宮城千賀子

松田優作が出演したことでしられる『ともだち』は、おそらくDVDが発売された(ただし現在プレミア付き価格)こととあと動画サイトにアップロードされている(URLはここで明記しないので、興味のある方はご自分でお調べください)ので上映見送りかもです。実写映画で上映されないのは、あと1972年制作の『大地の冬の仲間たち』と1975年制作で八千草薫が主演したという『アフリカの鳥』、1978年制作『走れトマトーにっぽん横断300キロ』が今回は上映されませんね。正直日活児童映画は、VHS化も不十分であり、ましてやDVD化は『ともだち』くらいしかされておらず、日活系のCS放送会社であるはずのチャンネルNECOでも滅多に放送されない(昔は、たまには放送されてみたいです。最近では、滅多にありません)。VHSも、ネットオークションなどでも出回ることが少なくなっています。

そういうわけで、日活児童映画の鑑賞は、このような特集上映がねらい目です。興味のある読者の皆さま、同好の士、この記事を読んで興味を持ったかもしれないあなた、ぜひ観に行ってください。私は、全作品鑑賞する所存です。どの映画も楽しみですが、まだ30歳を過ぎたばかりの中原俊が監督した(当時にっかつの助監督から監督に昇進したばかりでした)『ボクのおやじとぼく』は、残念ながらあまり評価が高くないようですが、ぜひ観てみたいですね。それから、なぜかWikipediaの「日活児童映画」のリストにはありませんが、『新どぶ川学級』は吉永小百合の最後の日活映画出演じゃないですかね。特別出演としてのわずかな出演シーンだと思いますが、一番楽しみなのはこの映画ですかね。この映画は、VHSにもなっていないはず。ほかの映画も、若き日の佐野史郎が出演していたりと、興味深いにもほどがあるというものです。読者の皆さま、この機会を逃すのはもったいないよ。ぜひどうぞ。


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