過日なぜか私のブログが、「ジェーン・バーキン 身長」というので検索されて、
それに関する記事がその日のトップのアクセス数を数えました。
どういう事情でその検索がされたのか不明ですが(調べたのですがわかりませんでした)、その件でネットを当たっていたら、もうずいぶん以前の話ですが、ケイト・バリーが亡くなったことを知りました。彼女はジェーン・バーキンの長女で、名字からわかるようにジェーンの元夫である故ジョン・バリー(007などの作曲家)の娘です。彼女は写真家です。
死因は、自殺とのこと。パリの自宅から飛び降りたそうです。動機はわかりませんが、彼女がドラッグの影響を受けていたことを指摘する記事もあります。
>ジェーン・バーキンの娘が死去 飛び降り自殺か
シネマトゥデイ 2013年12月13日(金)18時36分配信
女優・歌手のジェーン・バーキンの娘で、写真家のケイト・バリーさんが現地時間11日、フランス・パリで死去した。46歳。The Independentなどによると、発見されたとき、ケイトさんは自宅アパートの外に倒れており、飛び降り自殺の可能性があるとして警察は捜査を進めているという。
ケイトさんが発見されたとき、アパートの鍵は閉まっており、中には誰もいなかったとのこと。また、自宅からは抗うつ剤が見つかったとも報じられている。ケイトさんは10代のころからアルコールや薬物の依存症の治療を受けていた。
ケイトさんは1967年、イギリス・ロンドン生まれ。母親は女優・歌手として活躍しているジェーン・バーキン、父親は映画『007』シリーズの作曲家として知られるジョン・バリーさんで、女優のシャルロット・ゲンズブールは異父妹にあたる。1990年代半ばにカメラマンとしてのキャリアをスタートさせ、2000年には渋谷・Bunkamuraで、2010年には六本木・森美術館で展覧会を開催。近年はファッション誌「VOGUE」などでも活躍していた。
母ジェーンとは良好な関係を築いていたことでも知られており、代理人によると、今回の訃報にジェーンはとても取り乱しており、コメントを出せる状態ではないとのこと。また、フランス文化・通信省のオレリー・フィリペティ大臣は「本当に素晴らしい写真家でした」と追悼の言葉を寄せている。(編集部・福田麗)
私の翻訳したインタビューで、ジェーンはケイトのことを次のように語っています。
>でも3人をそれぞれインタビューで対等に話すってのは難しいこともあるわね。長女のケイトのことなんかだれも聞いてくれないんだけど、彼女はすぐれた写真家なのよ。
いかんせん華やかな妹たちと比べるとだいぶ地味であったことは否めませんが、それなりの人生は送っているのかと思っていましたが、人知れぬ悩みもあったんですかね。ドラッグによるフラッシュバックみたいなものもあったのか、その辺は不明ですが、自殺するということは、相当精神面で追い込まれたものだと推察します。そうだとしたらとても気の毒です。ご冥福をお祈りいたします。最後の写真は、1977年のケイト・バリー、左にいるのは異父妹のシャルロット・ゲンズブール、一番左がジェーン、右が継父じゃないかもしれませんが、それに近い存在であるセルジュ・ゲンズブールです。
1月25日追記:いつも貴重な情報を提起してくださっているKo1tnkさんからコメント欄にて葬儀の模様などをも紹介しているURLをご教示いただきましたので、さっそく記事に追記します。Ko1tnkさんありがとうございます。また同時に写真もお伝えします。
>ケイト・バリーの葬儀 2013/12/20
先日お伝えしたとおり12月11日に亡くなったジェーン・バーキンの長女で写真家のケイト・バリーさんの葬儀が19日(木)午前10時30分、パリ1区のサン・ロック教会(Eglise Saint Roch)で行われました。女優のカトリーヌ・ドヌーヴ、イザベル・ユペール、サビーヌ・アゼマ、ナタリー・バイ、俳優のランベール・ウィルソン、前大統領夫人のカーラ・ブルーニ・サルコジーなど数多くの有名人たちも参列しました。ケイトの父である故ジョン・バリーの音楽が流れるなか、ジェーンは2007年にケイトのために作った歌「À la grâce de toi」の歌詞を、シャルロットはセルジュ・ゲンズブールの歌「Fuir le bonheur 虹の彼方」の歌詞を、ルーはシェイクスピアの戯曲「シンベリン」のテキストを読み、そしてジェーン一家ととても親しい友人である歌手のエチエンヌ・ダオーが話したあと、ジョン・バリー作曲「真夜中のカーボーイのテーマ」が流れるなか出棺が行われたとのことです。
葬儀の写真は次のサイトで見ることができます。悲しみの深さは、参列したそれぞれの人の顔に現れていますね…:
● http://fr.news.yahoo.com/photos/les-obseques-de-kate-barry-slideshow/
● http://www.lefigaro.fr/culture/2013/12/19/03004-20131219ARTFIG00496-le-clan-birkin-bouleverse-aux-obseques-de-kate-barry.php
ちなみに…写真を見て、驚いた方もいるかもしれませんが、フランスの葬儀では日本のように皆が黒い喪服で参列するという決まりはなく、派手な色は避けるにしても、比較的カジュアルな服装で参列する人も多いのです。
ジェーン、ルー、シャルロットらの顔が見えます。
ジェーン。
シャルロット。
ルー。
カトリーヌ・ドヌーヴ。
上におなじ。
アニエス・ヴァルダ。
イヴァン・アタル。シャルロットの夫。
イザベル・ユペール。
カーラ・ブルーニ。
ナタリー・バイ。
彼女が写真家の仕事をしてるって事は知ってました。もう10年近く前の話になりますが、モデルのカーラ・ブルーニが歌手に転向して、最初のアルバムを出した時のジャケット写真を撮ったのが確か彼女だったはずで、女性ファッション誌か何かで読んだ記憶があります。その後、日本で展覧会をしてたことや、配偶者が居たかどうかとかは全然知りませんでしたが、死因がデリケートなだけに、未だ家族からのコメントは(少なくとも日本では)報じられていないようですね。葬儀では「真夜中のカーボーイ」のテーマが流れるなか出棺が行われ、前出のカーラ他、カトリーヌ・ドヌーヴ等も参列したようです。ご存知かもしれませんがネタ元はこちら(現地の報道写真もリンクされてます)にありました。
http://tricolorparis.com/actu/celebrite_gossip/obseques-kate-barry/
と、ついでに用もないのにウィキペディアの「訃報 2013年」なる欄を覗いてみると、映画界ではベルナデット・ラフォンとかエド・ローターとか、その映画界にも関係の深いエルモア・レナードやトム・クランシーとか、音楽界ではフィル・ラモーンさんとか…。特にラモーン氏が関わったCDなどは、それこそゲッツ&ジルベルトから始まって「フラッシュダンス」等、多分4~50枚じゃきかない位所有してますので、けっこう痛かった。
この時期になると、グラミーやアカデミーの授賞式で追悼のコーナーが設けられ、毎年そこで初めて知る方もけっこういるわけですが、改めて皆様のご冥福をお祈りします。
どうも、気を使っていただいてありがとうございます。いかんせん死を知ったのが遅かったので、知ってからも記事を書くのが遅くなってしまいました。
>モデルのカーラ・ブルーニが歌手に転向して、最初のアルバムを出した時のジャケット写真を撮ったのが確か彼女だったはずで
これは有名な話ですね。私も知っていました。リンクした英語版Wikipediaにも、
>She worked frequently with her mother and sisters and was also responsible for the album cover of Carla Bruni’s debut album Quelqu'un m'a dit.
紹介されています。
>ご存知かもしれませんがネタ元はこちら(現地の報道写真もリンクされてます)にありました。
ご紹介ありがとうございます。早速記事に追記させていただきます。いつもながら貴重ン方法ありがとうございます。
>ベルナデット・ラフォンとかエド・ローター
実は私、エド・ローターは結構好きでした・・・。
母親(ジェーン)と写っている写真をみて知らない人は
「どっちが親?」と思ってしまう程ですね。ケイト・バリーは
父親に似たんでしょうか。写真家としては成功していたと
思うのですが、アパートから飛び降りてしまったとは
お母さんもショックだったでしょう。どのような悩みが
あったのか、つらい死です。