3月3日、桃の節句にTBSでやっているテレビ番組『バースデイ』で、山本"KID"徳郁の特集をやっていて、2月26日(日)に行われたUFC JAPANでの試合も一部放送されました。
彼がUFCで連敗していることは知っていましたが、最近あんまり彼の消息を聞くこともなかったので、けっこう興味深く見ることができました。
番組によると、かつては高級マンションに住み高価な輸入車を4台所有したいた彼は、いまは馬込のあまり家賃が高そうにないアパートに住み、もっぱら自炊をして(近所の肉屋で買い物している姿も映し出されていました)生活しているそうです。収入も(当然ながら)激減したとか。
山本は、2008年7月21日に練習中に右膝前十字靭帯を断裂し手術を受けました。翌年5月26日にジョー・ウォーレンと戦い判定負け、7月13日におこなわれたK-1の対チョン・ジェヒ戦では失神KO(親父さんが「馬鹿野郎!」と怒鳴っていました)、その後2戦して1勝1敗でしたが、2011年UFCと契約します。しかしここでも2連敗、UFCは3連敗したら計約解除だそうで(しかし、秋山成勲は3連敗していますが、今大会にエントリーしていました)今回日本で行われる大会で負けたらけっこうやばいことになるというのが彼の現状です。
で、山本へのインタビューや練習風景、壮行会の映像なども紹介されていまして、私が個人的に思ったのは、ずいぶん山本は穏やかになったなあということです。かつてのような態度をとる年齢でもないということかもしれませんし、彼もそれなりの人生経験(アマレスの試合で腕をへし折られたり・・・厳密には亜脱臼ですけど)を積んだからかも。離婚もあったしね。子どもさんに会えないというのは、親権が元奥さんの側にあるとはいえ気の毒です。子どもは関係ないんだからね。
で、試合は、相手はヴァウアン・リー(英国)という人で寝技に強いとか。彼にとってはUFC2戦目で、前回UFC138では敗れてしまっているので当然こちらも負けられない立場です。
試合は1R4分29秒に腕ひしぎ十字固めを決められて山本の屈辱のタップアウト負けになりました。山本は判定負け、KO負けはありますが、タップアウトは初めてです。負けた後リングをこぶしで殴っていました。そうとう悔しかったのでしょう。彼の妹の山本聖子(こちらで記事に書きました)は泣いていました。父親が「ああ・・・」とうめき声をあげていたのが心に残りました。
山本のフックがリーをぐらつかせるところもあり、山本はここぞとばかりにラッシュをかけたのですが、膝などもだしたものの、リーはきっちりと致命的な一打をくらわないようにディフェンスしていましたね。そしてリーの右フックをくらって山本がよろめき、リーが突っ込んでいったところをテイクダウンしてマウントポジションをとったものの、リーから三角絞めをねらわれて逃れようとしたところをしっかり腕を決められてしまい、けっきょく寝技の巧拙が勝負の分かれ目でした。
番組は最後に、4戦目もあるかもしれない・・・みたいな話がUFC側から山本側に打診があったということが伝えられ、トレーニングにはげむ山本の姿を紹介していました。
上にも書いたように、秋山も3連敗しても4戦目もあったのだから(これも負けちゃったけど)、山本にもあるのかもしれませんが、どうでしょうかね。それなりの相手がきたら、山本が勝つのは難しいんじゃないんですかね。それは勝てる相手をぶつけてくれれば勝つでしょうけど、UFCはそんなことしてくれるわけないしね。
彼の経営しているジムもあんまり状況が芳しくないって話を聞いたことがあります。ほんとかどうかは知りませんが、いずれにせよ彼はプライドという精神的な問題だけでない側面もあって「引退」というわけにもいかないんでしょうね。彼は3月15日で35歳になります。
なかなか難しいですよね。自分がここだっていうときに一線を去ることができればそれが一番いいんでしょうが、なかなかそうもいかないしね。女子マラソンの高橋尚子も現役最後の頃はちょっと痛い気がしましたが、彼女自身自分のためのチームを作っちゃいましたから、いちおうの区切りをつけるまでは現役を続けざるをえなかったのかなと思ったことがあります。スポンサーの絡みもありますしね。
これからの山本の動向をも見守りたいと思います。
余談:このUFCの日本大会には、ラウンドガールに日本人の女性が参加しました。記事は中日スポーツから。
>きょうUFC日本大会 西垣梓さんがオクタゴンガールに
2012年2月26日 紙面から
UFC日本大会の前日公開計量が25日、会場となるさいたまスーパーアリーナであり、約2000人のファンが駆けつけた。オクタゴンと言われる八角形リングで行われるUFCのラウンドガールは「オクタゴンガール」と呼ばれるが、この日、2001年にUFCが現体制になって以降、初の日本人オクタゴンガールとして西垣梓さん(25)がデビューした。
2008年ミスユニバースジャパンのファイナリストで、格闘技イベント「戦極」のラウンドガールを務めた経験も。2日前にオーディションが行われ、前日に採用が決まったという。現在は香港などアジアを中心にモデルとして活躍している。
西垣さんは「(出場する)五味さんとはお友達。日本人選手には全員頑張ってほしいけど、五味さんには特に頑張ってほしい」と熱いエール。今回は日本大会限定のスポット採用だが「これをきっかけに、正式にオクタゴンガールになって、日本人女性の良さを世界にアピールしていきたい」と話した。 (竹下陽二)
せっかくだから、彼女の写真をまとめて紹介しちゃいましょう。
最後の写真は、2009年の「戦極」のラウンドガールたちのものです。西垣は一番左です。確かにこの中では彼女は上ですね。あと、一番右の子が私の好みかな。
で、どっちが正しいかはわからないんですが・・・。
こちらの記載(魚拓)によると、彼女1984年生まれってあるんですけど。
年齢サバよんでいるんですかね。どうでもいい話ですが。
なおこの記事は3月4日の午前中に書いた記事ですが、1日1記事のため3月5日の記事にします。ご了承ください。
彼がUFCで連敗していることは知っていましたが、最近あんまり彼の消息を聞くこともなかったので、けっこう興味深く見ることができました。
番組によると、かつては高級マンションに住み高価な輸入車を4台所有したいた彼は、いまは馬込のあまり家賃が高そうにないアパートに住み、もっぱら自炊をして(近所の肉屋で買い物している姿も映し出されていました)生活しているそうです。収入も(当然ながら)激減したとか。
山本は、2008年7月21日に練習中に右膝前十字靭帯を断裂し手術を受けました。翌年5月26日にジョー・ウォーレンと戦い判定負け、7月13日におこなわれたK-1の対チョン・ジェヒ戦では失神KO(親父さんが「馬鹿野郎!」と怒鳴っていました)、その後2戦して1勝1敗でしたが、2011年UFCと契約します。しかしここでも2連敗、UFCは3連敗したら計約解除だそうで(しかし、秋山成勲は3連敗していますが、今大会にエントリーしていました)今回日本で行われる大会で負けたらけっこうやばいことになるというのが彼の現状です。
で、山本へのインタビューや練習風景、壮行会の映像なども紹介されていまして、私が個人的に思ったのは、ずいぶん山本は穏やかになったなあということです。かつてのような態度をとる年齢でもないということかもしれませんし、彼もそれなりの人生経験(アマレスの試合で腕をへし折られたり・・・厳密には亜脱臼ですけど)を積んだからかも。離婚もあったしね。子どもさんに会えないというのは、親権が元奥さんの側にあるとはいえ気の毒です。子どもは関係ないんだからね。
で、試合は、相手はヴァウアン・リー(英国)という人で寝技に強いとか。彼にとってはUFC2戦目で、前回UFC138では敗れてしまっているので当然こちらも負けられない立場です。
試合は1R4分29秒に腕ひしぎ十字固めを決められて山本の屈辱のタップアウト負けになりました。山本は判定負け、KO負けはありますが、タップアウトは初めてです。負けた後リングをこぶしで殴っていました。そうとう悔しかったのでしょう。彼の妹の山本聖子(こちらで記事に書きました)は泣いていました。父親が「ああ・・・」とうめき声をあげていたのが心に残りました。
山本のフックがリーをぐらつかせるところもあり、山本はここぞとばかりにラッシュをかけたのですが、膝などもだしたものの、リーはきっちりと致命的な一打をくらわないようにディフェンスしていましたね。そしてリーの右フックをくらって山本がよろめき、リーが突っ込んでいったところをテイクダウンしてマウントポジションをとったものの、リーから三角絞めをねらわれて逃れようとしたところをしっかり腕を決められてしまい、けっきょく寝技の巧拙が勝負の分かれ目でした。
番組は最後に、4戦目もあるかもしれない・・・みたいな話がUFC側から山本側に打診があったということが伝えられ、トレーニングにはげむ山本の姿を紹介していました。
上にも書いたように、秋山も3連敗しても4戦目もあったのだから(これも負けちゃったけど)、山本にもあるのかもしれませんが、どうでしょうかね。それなりの相手がきたら、山本が勝つのは難しいんじゃないんですかね。それは勝てる相手をぶつけてくれれば勝つでしょうけど、UFCはそんなことしてくれるわけないしね。
彼の経営しているジムもあんまり状況が芳しくないって話を聞いたことがあります。ほんとかどうかは知りませんが、いずれにせよ彼はプライドという精神的な問題だけでない側面もあって「引退」というわけにもいかないんでしょうね。彼は3月15日で35歳になります。
なかなか難しいですよね。自分がここだっていうときに一線を去ることができればそれが一番いいんでしょうが、なかなかそうもいかないしね。女子マラソンの高橋尚子も現役最後の頃はちょっと痛い気がしましたが、彼女自身自分のためのチームを作っちゃいましたから、いちおうの区切りをつけるまでは現役を続けざるをえなかったのかなと思ったことがあります。スポンサーの絡みもありますしね。
これからの山本の動向をも見守りたいと思います。
余談:このUFCの日本大会には、ラウンドガールに日本人の女性が参加しました。記事は中日スポーツから。
>きょうUFC日本大会 西垣梓さんがオクタゴンガールに
2012年2月26日 紙面から
UFC日本大会の前日公開計量が25日、会場となるさいたまスーパーアリーナであり、約2000人のファンが駆けつけた。オクタゴンと言われる八角形リングで行われるUFCのラウンドガールは「オクタゴンガール」と呼ばれるが、この日、2001年にUFCが現体制になって以降、初の日本人オクタゴンガールとして西垣梓さん(25)がデビューした。
2008年ミスユニバースジャパンのファイナリストで、格闘技イベント「戦極」のラウンドガールを務めた経験も。2日前にオーディションが行われ、前日に採用が決まったという。現在は香港などアジアを中心にモデルとして活躍している。
西垣さんは「(出場する)五味さんとはお友達。日本人選手には全員頑張ってほしいけど、五味さんには特に頑張ってほしい」と熱いエール。今回は日本大会限定のスポット採用だが「これをきっかけに、正式にオクタゴンガールになって、日本人女性の良さを世界にアピールしていきたい」と話した。 (竹下陽二)
せっかくだから、彼女の写真をまとめて紹介しちゃいましょう。
最後の写真は、2009年の「戦極」のラウンドガールたちのものです。西垣は一番左です。確かにこの中では彼女は上ですね。あと、一番右の子が私の好みかな。
で、どっちが正しいかはわからないんですが・・・。
こちらの記載(魚拓)によると、彼女1984年生まれってあるんですけど。
年齢サバよんでいるんですかね。どうでもいい話ですが。
なおこの記事は3月4日の午前中に書いた記事ですが、1日1記事のため3月5日の記事にします。ご了承ください。