ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

岸田文雄の息子も、どうも顔にしまりがない(けっきょく自分の意志で今の立場にいるのでないから、こうなるのではないか)

2023-06-03 00:00:00 | 社会時評

本来なら旅行の記事の日ですが、スライドいたしますことをお許しください。先日発表された記事を。

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岸田翔太郎秘書官 適材適所のはずが一転“更迭”の理由と背景

TBSテレビ
2023年5月30日(火) 18:36
総理秘書官を辞職することになった岸田総理の長男・翔太郎氏。一転、更迭となった背景は…

立憲民主党 田島麻衣子 参院議員
「ご長男の岸田翔太郎氏を交代させるということですが、これは更迭であると理解してよろしいですか」
岸田総理
「更迭かどうかというご質問ですが、別に言葉の遊びをするつもりはありません。けじめをつけるために交代させる、このように申し上げております」

きょうの国会でも取り上げられた岸田総理の長男・翔太郎総理秘書官の問題。去年暮れに総理公邸で忘年会を開き、組閣の時の記念撮影を真似たような写真などが「週刊文春」に掲載されると批判が相次ぎ、岸田総理はきのう、秘書官を交代させると表明していました。

辞職に伴い、退職金やボーナスについては…

岸田総理
「退職金、あるいはいわゆるボーナス等については、辞退あるいは返納する旨、本人の意思を確認している」

そもそも、翔太郎氏をめぐっては、政務の総理秘書官に就任した去年の時点で「身内びいきだ」との批判がありました。しかし、岸田総理は…

岸田総理(参院本会議 去年10月)
「政権発足から1年という節目をとらえ、適材適所の観点から総合的に判断したものであります」

今年1月には岸田総理の外遊先で公用車を使って観光し、土産物を購入していたことも指摘されました。それでも岸田総理は、翔太郎氏を続投させ、今回も当初は更迭すると明言していませんでした。

しかし、一転、更迭に踏み切ったのはなぜだったのでしょうか。

自民党幹部
「『支持率に影響した』と考えているんでしょう。党内からも色んな声があったみたいよ」

G7サミットによる追い風を翔太郎氏の問題が打ち消す形となっていたのです。

街の人
「何をしてはダメなのかを分かっていない人間が、総理秘書官をやっているなんて、とんでもないことだと僕は思いました」
「簡単に秘書官の立場になれちゃったことが一番の原因だと思っていて、親からのプッシュがあって苦労していないから、たぶん自分でそういう区別がついていない」

総理周辺によりますと、総理は週末、ひとりで考えて結論を下したといいます。ただ、与党内からは「判断が遅い」との声が相次ぎます。さらに…

立憲民主党 安住淳 国対委員長
「政治はもとより国民の意識や声に敏感でなきゃいけないと。やっぱり鈍感になってるから、ご長男の更迭は遅れたんではないかと」

野党側は批判を強める一方、今回の更迭によって“岸田総理が解散総選挙に向けた環境作りを行っている”などと警戒する声も出ています。

上の写真は、記事に掲載されていたものです。

けっきょく合わせ技一本みたいな形になりましたかね。今までそれ相応にやっていればまだしも、昨年10月の就任のすぐ後に、

>その首相秘書官抜擢から20日後である10月24日、山際大志郎経済再生相の辞任をいち早くフジテレビがスクープしたこと。このスクープのリーク元が翔太郎氏で、リーク先が「フジテレビの総理番の女性記者」ではないかと疑われているというのだ。

なんていう情報が流れました。これはさすがに関係者みな否定しましたが、1月の首相外遊に同行した際は、公用車で観光したり、カナダのトルドー首相と記念写真を撮りたいとか言い出し、周囲のスタッフに迷惑をかけたとか報じられました。それで今回の忘年会では、岸田も、息子の任を解くことに強く反対していたと伝えられる岸田の奥さんも、さすがにかばいきれなくなったということなのでしょう。

さてさて、上の写真を見ていてたぶん多くの人が私と同じようなことを考えるのではないかと思います。すなわち「どうもぱっとしない顔だなあ」ということです。

で、社会で明らかになったのは、外遊時の買い物→首相公邸での不始末の順ですが、首相公邸の不始末は忘年会で昨年末であり、時系列では、首相公邸→買い物となります。ということは、どうも岸田の息子は、忘年会での不始末を、なんら重大なものと考えていなかったということなのでしょうね。ていうか、そうでなくったって自分があまりいい顔をされていないことくらいはわかっているのでしょうから、首相外遊時における買い物なんてのは、自重したらどうかと思うのですが、そういうわけにもいかなかったらしい。

これは私の勝手な憶測ですので、「違う」と言われればそれまでですが、どうも岸田の息子は、友人関係などもそうでしょうが、親せきなどの間でも「軽い奴」とみなされていて、あんまり敬意を集めていないんじゃないんですかね。彼が、それなりに親戚連中ににらみを利かせられる能力があったら、彼のいとこらしい人物の、寝っ転がっている写真などというものは撮影されなかったのではないか。それでそんな写真が撮影されて、たぶんLINEか何かで拡散して、誰かが「これもちこんでやろう」とか考えて写真が掲載されたのか。どっちみち危機意識がない。

それでどうしてこうなるかというと、つまりは岸田の息子自身が自分の立場とかをなんら理解していないということなのでしょうね。そしてなぜそうなのかといえば、最終的には、彼が自分の立場に望んでなっているわけではないということなのではないか。私は政治の世襲というものには反対ですが、彼がそういったことに自覚を持っていれば、もう少しまともな態度なのではないかと思います。親が「やれ」といったから、会社も辞める、秘書官になる、そういった人生を送ってきたから、しょせんやる気がないのでしょう。彼のしまりのない表情は、そういうことなのでしょう。

岸田の息子は、親が東京の開成高校を卒業したのに対し、地元の修道高校を卒業しているわけです。彼が、というより、岸田がどうして都内でなく地元の名門に自分の息子を入れたのかは私の知るところではありませんが、たぶん自分の後継者になってほしい、そのためには都内の高校より地元の高校の方がいいという判断があったのでしょう。その要素は必ずあったはず。というわけで息子は、子どものころから「帝王学」(?)を学ばされていたはずですが、たぶんご当人そんなものは迷惑にもほどのあるものだったんじゃないんですかね。ましてや自他ともに認める経験も実力もないことを前提として、「首相秘書官」なんてものに任命されるなんてのは、無茶にもほどがある。本来なら自民党に好意的であるマスコミですら、岸田の息子をかばってはくれないというのは、自分のふがいなさもふくめて全く苦痛にもほどがあるというものだったのではないか。短期間でのこれらの不始末は、まさに岸田の息子の「無言の抵抗」めいたものすら感じないでもありません。

岸田が自分の息子を自分の後継者にこれからもしたがるのか、やめて別の人物にするかは今後の問題でしょうが、世の中「適性」というのがありますからね。学校の成績とか人脈とかとは全く違う次元で才能のない人間もいろいろいる。そういったことも感じざるを得ない不始末さでありお粗末さでした。


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