バッド・コートといってすぐピンと来る方は、すぐ私へメールください・・・とまでは言いませんが、相当な映画好きかもしれません。彼は1970年前後に盛んに活動していた米国の俳優です。その彼の主演映画が2本日本で公開されています。新宿武蔵館で公開されている「バード★シット」と「ハロルドとモード/少年は虹を渡る」の2本で、前者はロバート・アルトマン、後者はハル・アシュビーが監督です(両作品のオフィシャルサイトはこちら)。
私が彼を知ったのは、映画「いちご白書」に出ていたからです。主人公の友人役でコックスの(主人公とともにボート部員です)エリオットを演じています。
後ろの列の右から2番目の男性がコートです。ついでながら、一番右は、主演のブルース・デーヴィスン、前列の女性はキム・ダービー、コートの隣はボブ・バラバンという俳優です。彼は、「真夜中のカーボーイ」なんて映画にも出ていたな。
さらにロバート・アルトマンの「M★A★S★H マッシュ」にも彼は出演していました。もっともこれは端役です。ただ、この映画のほうが「いちご白書」より製作が早いみたいですから、これが彼の最初のまともな映画デビュー作でしょうか。ほかはテレビドラマ以外は役名すらないので。
それはそうと、「いちご白書」にも出ていたダニー・ゴールドマンもなぜか「M★A★S★H マッシュ」に出演しています。あるいはこの映画を見て起用したのかな。
IMDbで、彼がいまでも活動中なのは知っていましたが、しかし主演映画まであるとは勉強不足で知りませんでした。しかし既出のアルトマン監督とハル・アシュビー(私、この人の映画大好きなんです)の映画に出演しているとなったら、見に行かないわけにはいきません。
バッド・コートは1948年にニューヨークに生まれました。本名は、ウォルター・エドワード・コックスです。父親はバンドリーダーでピアニスト、母親はMGMのスタジオで働いていたそうです。両親は服飾業も営んでおり、80年代半ばまでニューヨーク州ライの街で営業をしていたそうです。彼は絵を描いたり演技の勉強をしながらカトリック系の学校を卒業します。1966年に学業を終え、映画界に本格的に足を踏み入れます。
コートは前出のアルトマン監督に気にいられ、「MASH」と「バード★シット」に起用されます。後者は主演作品ですから大抜てきというものでしょう。
そして彼が出たもっとも有名な作品「ハロルドとモード/少年は虹を渡る」に主演します。この映画は興行的には成功しませんでしたが、しかしのちに再評価され、米国などではカルト的な人気があるそうです。また舞台化もされ、日本でも上演されました(以上情報は、日本版wikipdiaより)。
この時点では彼の役者人生は順風満帆だったかもしれませんが、残念ながらこのあとは泣かず飛ばずといったものになってしまいます。あるいはやや個性に欠けて、若い時期の繊細さが通用しなくなる年齢になった時点で厳しい状態になったというべきなのかもしれません。
それにしても71年から75年まで彼は映画出演をしていないのはなぜでしょうか。どうも舞台にでていたみたいですね。マルクス兄弟の一人、グルーチョ(グラウチョ)・マルクスとも親交を持ち、彼の1977年の死にも立ち会っています。
そして1979年に彼は交通事故を起こし、顔にけがをしてしまいました。容貌にダメージを受けてしまったのは、彼の役者人生にも致命的でした。
その後も映画出演自体はしていますが、あまり活躍しているとは言えません。1970年前後の彼の活躍は、一瞬の輝きだったということでしょう。
正直最近の写真の彼を見ると、1970年ごろの繊細な彼の雰囲気とは全く容姿が異なっていてしまい、歳月の残酷さすら感じないでもないですが、しかし今でも彼は現役の俳優です。
ともかく彼の主演映画が2本日本で劇場公開されています。どちらも面白い映画です。私も記事を書きます。皆さんもぜひ見てよ。けっこうおすすめです。
私が彼を知ったのは、映画「いちご白書」に出ていたからです。主人公の友人役でコックスの(主人公とともにボート部員です)エリオットを演じています。
後ろの列の右から2番目の男性がコートです。ついでながら、一番右は、主演のブルース・デーヴィスン、前列の女性はキム・ダービー、コートの隣はボブ・バラバンという俳優です。彼は、「真夜中のカーボーイ」なんて映画にも出ていたな。
さらにロバート・アルトマンの「M★A★S★H マッシュ」にも彼は出演していました。もっともこれは端役です。ただ、この映画のほうが「いちご白書」より製作が早いみたいですから、これが彼の最初のまともな映画デビュー作でしょうか。ほかはテレビドラマ以外は役名すらないので。
それはそうと、「いちご白書」にも出ていたダニー・ゴールドマンもなぜか「M★A★S★H マッシュ」に出演しています。あるいはこの映画を見て起用したのかな。
IMDbで、彼がいまでも活動中なのは知っていましたが、しかし主演映画まであるとは勉強不足で知りませんでした。しかし既出のアルトマン監督とハル・アシュビー(私、この人の映画大好きなんです)の映画に出演しているとなったら、見に行かないわけにはいきません。
バッド・コートは1948年にニューヨークに生まれました。本名は、ウォルター・エドワード・コックスです。父親はバンドリーダーでピアニスト、母親はMGMのスタジオで働いていたそうです。両親は服飾業も営んでおり、80年代半ばまでニューヨーク州ライの街で営業をしていたそうです。彼は絵を描いたり演技の勉強をしながらカトリック系の学校を卒業します。1966年に学業を終え、映画界に本格的に足を踏み入れます。
コートは前出のアルトマン監督に気にいられ、「MASH」と「バード★シット」に起用されます。後者は主演作品ですから大抜てきというものでしょう。
そして彼が出たもっとも有名な作品「ハロルドとモード/少年は虹を渡る」に主演します。この映画は興行的には成功しませんでしたが、しかしのちに再評価され、米国などではカルト的な人気があるそうです。また舞台化もされ、日本でも上演されました(以上情報は、日本版wikipdiaより)。
この時点では彼の役者人生は順風満帆だったかもしれませんが、残念ながらこのあとは泣かず飛ばずといったものになってしまいます。あるいはやや個性に欠けて、若い時期の繊細さが通用しなくなる年齢になった時点で厳しい状態になったというべきなのかもしれません。
それにしても71年から75年まで彼は映画出演をしていないのはなぜでしょうか。どうも舞台にでていたみたいですね。マルクス兄弟の一人、グルーチョ(グラウチョ)・マルクスとも親交を持ち、彼の1977年の死にも立ち会っています。
そして1979年に彼は交通事故を起こし、顔にけがをしてしまいました。容貌にダメージを受けてしまったのは、彼の役者人生にも致命的でした。
その後も映画出演自体はしていますが、あまり活躍しているとは言えません。1970年前後の彼の活躍は、一瞬の輝きだったということでしょう。
正直最近の写真の彼を見ると、1970年ごろの繊細な彼の雰囲気とは全く容姿が異なっていてしまい、歳月の残酷さすら感じないでもないですが、しかし今でも彼は現役の俳優です。
ともかく彼の主演映画が2本日本で劇場公開されています。どちらも面白い映画です。私も記事を書きます。皆さんもぜひ見てよ。けっこうおすすめです。
MASHのキャプチャー写真みたら、バッドコートが出ていたことを思い出しました。
私は未見なのですが、「ロイヤルテネンバウムズ」のウェスアンダーソン監督作「ライフアクアティック」に、バッドコートが出演していました。
http://www.movies.co.jp/lifeaquatic/
>MASH
ええ、まあ大した役ではないんですが、出ていました。でもこれでアルトマンに気に入ってもらえたわけですね。
ぜひ「ハロルドとモード/少年は虹を渡る」もご覧になってください。