ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

フェルメールとオランダ絵画づくし(1)

2011-08-17 00:00:00 | 展覧会
大学時代、美術の授業というのがあって、その中にフェルメールについて学ぶ授業がありました。

いま私は、その授業に出なかったことをとても後悔しているのですが、しかし私の学生時代というのはけっこう以前ですから、特に美術にくわしいわけでもない当時の(いまでもぜんぜんくわしくありませんが)私が、フェルメールについての授業をとらなかったのはある意味仕方ないかなと思います。その頃の私は、オランダの絵画といえばレンブラントとかの印象が強く、フェルメールも名前くらいは知っていましたけど私のみならず日本全体でも彼への印象は薄かったと思います。

で、これも今にしてみればずいぶんもったいないですが、世界のいろんな美術館に行く機会に恵まれていますが、あんまりフェルメールの絵って印象に残っていないんですねえ。まったく見ていないわけではないのですが、レンブラントの絵とかは大喜びで見ていたのに、フェルメールについてはあまり記憶にありません。

歳月は流れ、日本でもフェルメールに対する関心が高くなり、私もフェルメールを意識する機会が増えました。過去にこんな記事も書いています。

たまたま、京都市美術館でフェルメールの絵を3点展示する美術展があるという情報を仕入れて、これは行かないわけにはいきませんから先週末の14日、京都でこのフェルメール展に行くことにしました。「フェルメールからのラブレター コミュニケーション:17世紀オランダ絵画から読み解く人々のメッセージ」です。京都展の朝日放送のHPはこちら

金曜日の夜に涙をのんで新幹線にのって(ほんとはもっと安い交通手段をとりたかったんですけどね)京都にむかい、その日は京都駅前のホテルに宿泊、翌朝二条の映画館で「午前十時の映画祭」の「サンセット大通り」を見て、それから歩いて二条城を見学、そのあと地下鉄にのって京都市美術館に行きました。



この美術館は数年前に来たことがあります。今回が2回目、あるいは3回目かな。



なかなか重厚な建物です。



こんな看板がありました。中はやはり入場制限がかけられており、実際には20分待ちくらいだったかもしれません。老若男女、学生みたいな人たちからお年寄りにいたるまで大変な込みようです。

中は当然撮影禁止ですので写真はありませんが、オランダ絵画をたっぷり拝見します。私は2000年にアムステルダムに行きまして、その際は思う存分オランダ絵画を楽しませていただきました。しかしいまのほうがたぶん楽しめるでしょうね。またオランダに行く日を楽しみにしています。

で、お待ちかねのフェルメールの絵は展示の最後にあります。まさに「真打ち」「トリ」です。ひげ面の警備員の人が鋭い目つきでガードしていました。



「手紙を読む青衣の女」で、今回が日本初上陸だそうです。修復されて鮮やかによみがえりました。アムステルダム国立美術館所蔵です。



「手紙を書く女」です。ワシントン・ナショナルギャラリー所蔵です。



「手紙を書く女と召使い」です。アイルランド・ナショナル・ギャラリー所蔵です。アイルランドにフェルメールの作品があるのって、ちょっと意外。

かなり込んでいたのですが、私はずうずうしい人間なので、しっかり時間をとって拝見しました。いやあ、行ってよかったとつくづく思いました。

カタログは買いませんでしたが、ポストカードを2枚ミュージアムショップで買いました。私に定期的に手紙を出してくれる元同僚の女性Sさんに返信を出すためです。

このブログの読者は都内近辺にお住まいの方が多いと思います。都内では、Bunkamura ザ・ミュージアムで12月23日からです。ぜひどうぞ。

さてさて、チケットを見ていたら、私「おや」と思いました。フェルメールの絵の展覧会が愛知県豊田市の豊田市美術館で開かれているのです。しかもこの展覧会の半券で割引になるとのこと。

・・・これは、行かないわけにはいきませんよねえ・・・。

(つづく)
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする