ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

稲田朋美の愚かな記事

2010-12-06 07:57:45 | 社会時評
極右の国会議員で弁護士の稲田朋美が、産経新聞の「正論」欄で論説を書いています。

法華狼さんの記事に全文が収録されていますので、当ブログでそれを収録することは見送ります。私がこの論説で興味を持ったのはつぎのくだりです。自衛隊で、馬鹿な男がした発言にかかわる件です。

>航友会会長のあいさつは、事実無根の誹謗(ひぼう)中傷の類ではなく、民主党政権への批判であり、言論の自由の範囲内の発言だ。それを「極めて不適切な発言」と決めつけ、「かかる事態は二度と起こさない」と言明するのは、政府による名誉棄損的行為ですらある。

(引用ここまで)

百人斬り裁判や映画『靖国 YASUKUNI』などで、表現の自由その他に信じがたい言いがかりや介入をしようとした(失敗に終わりましたが)稲田が、こういった問題で「言論の自由」をふりかざすのには「いいかげんにしろ、馬鹿」という以上の感想を持ちえませんが、それにしてもですよ、例えばこのような事例を考えてみたいと思います。

稲田朋美のパーティーか後援会などで、来賓の人が次のような発言をしたらどうでしょうか。

来賓「稲田朋美は、百人斬り裁判をするにあたって、戦犯遺族の女性に裁判の実務や判例にそぐわない説明をして裁判に引き込んだ。そして予想通り敗北した。稲田は戦犯遺族をだまして、そして国会議員になった」
「稲田が映画『靖国 YASUKUNI』に対しておこなった行動や態度は、表現の自由・言論の自由に対する重大な侵害行為であり、許しがたい」

いま私が上に書いた話は、たぶん「言論の自由」の範囲になろうかと思います。でもこのような発言をもし自分のパーティーその他でする人物がいたら、それを稲田は許しますかね。すぐ会場から追い出して絶交、出入り禁止にするでしょうね。

この稲田の記事をのせた産経新聞だってそうでしょう。自社で行ったパーティーで、来賓が「産経新聞は、差別大好き、扇動大好き、デタラメ、うそつきの新聞だ」みたいなことを発言したら(そのとおりであっても)、これまたやっぱりその人物とは縁を切りますよね。

さて、稲田朋美のパーティー(いくら彼女が国会議員であっても)や産経新聞のそれだったら、あくまで私的なものですからまだいいのですが、稲田が出している話は自衛隊の基地で稲田の表現を借りれば

>このままでは尖閣諸島と北方領土が危ない。こんな内閣は間違っている。まだ自民党政権の内閣の方がまともだった。現政権の顔ぶれは左翼ばかりだ。みんなで一刻も早く菅政権をぶっつぶして、昔の自民党政権に戻しましょう。皆さん、そうでしょう。民主党政権では、国がもたない

とやってしまった案件です。これはねえ、「言論の自由」なんて擁護する代物ではないでしょう。この発言をした人医者だそうなので勉強ができない人ではないのでしょうが、根本的にきわめて思考様式の単純な人なんだろうと(勝手に)考えます。どんな発言であっても、時と場をわきまえなければ問題発言になります。私がinti-solさんのブログのコメントで使用した例を引用すれば、

>検察官が「法律なんか守らなくていい」っていうのと、その辺にいるゴロツキが同じことを言うのでは、意味合いが全然異なるもんね。

ということです。

稲田は、同じ人が自民党時代に

>自民党政権では、国がもたない

って発言したら、それを擁護するんですかね。するわけないよね。

つまり端的にいってしまえば、こういう馬鹿のする発言を擁護する稲田も産経新聞も、どうしようもない連中だということです。ほんと、救いがないとはこのことです。

なお、この記事は、法華狼さん、inti-solさんのブログにしたコメントと内容が重複することをお断りしておきます。
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2010夏 香港・広州・深センの旅(40)

2010-12-06 07:56:33 | 旅(香港・マカオ・広州・深圳)


天気がかなり悪くなりました。雨が確実にふりそうです。





スターフェリーも何回乗ったでしょうか。







この便にはほとんど客が乗っていませんでした。





なかも閑散としています。







こんな船も走っていました。



九龍についたので船員さんが降りるための作業をします。それにしても彼らの服装を見ていると、なんだか違和感を感じてしまいます。いや、もちろん日本の学校のほうがこの服装を取り入れたわけで、彼らのほうがもともとの格好なのは理解していますが…。なにしろ「セーラー服」なんだからね。

(つづく)

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