ライプツィヒの夏(別題:怠け者の美学)

映画、旅、その他について語らせていただきます。
タイトルの由来は、ライプツィヒが私の1番好きな街だからです。

これほんと?

2010-08-17 06:55:34 | 社会時評
首相、閣僚がだれも靖国神社に8月15日に参拝しなかったので、産経新聞あたりが騒いでいますが(お約束だけどね)、産経らしいといえば産経らしい個人的に興味深い記事がありました。

>男女別教育は学力アップ」 シンポで報告 
8月16日0時34分配信 産経新聞

男女の違いを尊重した教育は、学力アップの効果が高いことなどが「第1回男女別学教育シンポジウム」=写真=で報告された。


「日本男女別学教育研究会」(中井俊已代表)の主催で、私立校などが協力。10日に東京都千代田区のアルカディア市ヶ谷(私学会館)で初めて開かれた。

 基調講演した中井代表によると、10年前と比べると私立男子高は約4割、女子高は約3割減るなど私立中高などの共学化が進んでいる。一方で開成、灘、桜蔭といった東大合格者の多い学校の9割が男女別学という。

 男女別学で学力が伸びるなど教育効果が欧米でも見直されている。国際学力調査で男子は理数、女子は読解力が高得点など特徴がある。また教師に対し、女子は「自分が大切に思われているか」、男子は「その先生に従っていいか」を重視するなど生徒指導上の違いもあるという。

 シンポジウムでは校長らをパネリストに意見交換。授業を男女別棟で別学教育を行っている桐光学園中・高の伊奈博校長が、主人公の心情を読み取る国語の問題で女子の成績がいい一方、物理の授業で男子が力学について直感的に理解が早い例を挙げ、「男女の理解の仕方に明確に違いがある」と指摘。他の校長からも男女の特性をふまえた指導が効果を上げている事例が紹介された。

 また都立高での経験が長い海城中・高の水谷弘校長からは「(都立で)昭和50年代は生徒会長やクラス委員といえば男子。その後10年は女子が副委員長になり男子を助けたが、いまでは男子は陰に隠れた」と“草食男子”が増えた現状に苦言も。


この記事だけでは、

>男女別学で学力が伸びるなど教育効果が欧米でも見直されている。

というのは実態が分かりませんし、また最後の

>「(都立で)昭和50年代は生徒会長やクラス委員といえば男子。その後10年は女子が副委員長になり男子を助けたが、いまでは男子は陰に隠れた」と“草食男子”が増えた現状に苦言も。

というのは、いったいどんな時代錯誤なんだと笑っちゃいますが、こんな馬鹿な話はどうでもいいとして、はたして共学と別学、どっちが勉強の成績を伸ばすのに有利なのかというのは、個人的には興味があります。

実際には、大学に入学すれば女子大に入らない限り「共学」になるし、また仮に別学のほうが勉強ができるようになるのは有利だとしても、勉強ができるようになるだけが人生じゃないさと個人的には考えますが、こういった話は国、地域、時代さまざまなファクターが影響を及ぼすはずで、研究すればなかなか面白いかもしれません。

なお、上の日本男女別学教育研究会という団体のHPはこちら、代表を務めている中井氏という人物の著書はこちらに紹介されています。私は読んでいませんので、論評はできませんが、海外の事例なんかも研究しているみたいですね。

それにしても、このシンポジウムを紹介しているのが産経新聞のみというのは、産経のジェンダー観念とかが伺えます。産経を(批判的でなく)好んで読んでいる人たちにはこのような話はとても心地よいものなんでしょうね。それはあるていど推察できます。

なお、このブログでほとんど自分のプライバシーを語らない私がめずらしく書いちゃいますと、私はいわゆる進学校の男子校に通っていました(中学までは普通の公立学校です)。それが勉強に役立ったかどうかは知りませんが、やっぱり高校時代に女の子が同級生にいたほうが良かったと思っています。
コメント (10)
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