拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

教育=引っ張る

2024-08-01 07:08:44 | 映画

スケボーの選手が「他の選手はライヴァルであると同時に友達」と言っていた。映画「20世紀少年」を動画配信で見返したばかりだったから「ともだち」にギョッとした。「ともだち」の正体を演じた佐々木蔵之介の顔が浮かんだ。最近は、佐々木蔵之介ばやりである。大河でまひろ(紫式部)の夫だったし(前回放送で亡くなったからもう見納め?)、競馬中継の合間のJRAのCMに出てるし、おまけに朝ドラ「オードリー」を再放送してるし。

同じく動画配信で見た映画「さかなのこ」は今回が初めて。さかなクンの半生を描いた作品で、のんがさかなクンを演じている。魚のことしか頭にないミー坊(さかなクン)について苦言を呈する学校の先生に対して「これでいいのです」と言い切る母親役は井川遥。さかなクンの実際の母親もそんな感じだったようで、さかなクンの今あるのはそんなお母さんの影響が大だそうである。ドイツ語で「教育する」は「erziehen」。語源は「引っ張る」。まさに、さかなクンの良い所を引っ張り上げて大輪の花を咲かせたわけである。さかなクンは、東京水産大学(東京海洋大学の前身)の入試に失敗したそうだが、今では、その東京海洋大学の教授となり、ある意味復讐を果たした(同様に、イタリアの作曲家のヴェルディは、ミラノ音楽院の入試に失敗したが、その後、ヴェルディが名を成すと、ミラノ音楽院はその名に(自分が落とした)ヴェルディの名を冠したそうである。これもある種の復讐であろうか)。因みに、さかなクンが国会に参考人として登院したときの議事録には「さかなクン君」と記載されているそうである(たしかに、国会では名前に「君」を付けて呼ぶのが習わしだが、衆議院の土井たか子議長のときは「さん付け」だった。今では「君付け」に戻っているのだろうか。もっとも、さかなクンが登院したのは参議院だった)。そのノンが演じるミー坊は学校で学ランを着ていたが、他の女生徒は女子用の制服だった。どういう意味があるのだろう。実際のさかなクンが男性であることの暗示だろうか。それとも、ミー坊が変わった生徒であることの表現だろうか。

仮にさかなクンが魚ではなくて肉好きだったら「にくクン」であった……ん?何か変だ。そうだ、さかなクンは種(しゅ)としての生きた魚が好きでさかなクンなのだから、「魚好き」と対比させるとすればそれは「肉好き」ではなく「動物好き」であり、その場合は「どうぶつクン」と呼ばれるはずである(なお、さかなクンは、食材としての魚も好きでよく召し上がるそうである。さらに、肉も食されるそうである)。

教育と言えば、DAIGOが包丁を握る料理番組にはツジチョー(辻調理師専門学校)の若い先生方が日替わりで登場する(DAIGOとのやりとりが友達同士のようで見ていて微笑ましい。この前番組はやはり料理番組だったが、MCが偉すぎて、先生より偉そうだったのとは偉い違いである)。そのツジチョーが相当な学校で、ここを出たことがステータスだと知ったのはあるお寿司屋さんに行ったときのこと。

ここの大将は、ホントは弁護士になりたかったのだが、いろいろあって、じゃ、料理人になろうと思い立ってツジチョーに行ったというのである。ツジチョーに行く、ということは、将来の料理人としての成功が保証されることを意味するのだそうだ。へー、DAIGOと楽しくおしゃべりしてるあの先生方は、実はすごい方々だったのだね。大将は、ツジチョーに行って大正解でした。因みに、その大将の店には、若ーい女性スタッフがいて、大将より18歳下で、大将の奥様だそうだ(これもツジチョー効果?)。そこまでは聞き出したのだが、出会いのきっかけまでは聞けなかったのが心残りである。



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