拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

ドイツ・レクイエム

2012-08-08 20:12:50 | インポート
ブラームス(年取ってからのひげもじゃの写真(?)のイメージが強いですが、若い頃はかなりのイケメンだったそうです。)のドイツ・レクイエム、さすがにロマン派の時代だけあって、曲がしっかり歌詞によりそってます(急に♭が付いたらそこは歌詞の意味がネガティブだから。)。ベートーヴェンのミサ・ソレムニスのクレドの最後を思わせる部分もあります。ブラームスはベートーヴェンを大層尊敬していたそうだから、これは不思議なことではないね。ちなみに、ブラームスは、交響曲にバッハのカンタータのメロディーを拝借したりもしてますが、これも、あー、ブラームスは古めの(伝統的と言えって)が好きなんだな、と合点(がってん)。と、ところが、私、ドイツ・レクイエムのある部分からどうしてもヴァーグナーのパルシファルを連想してしまう。こんなことは大きな声では言えませんが。なにしろ、ブラームスは、(一般的には)ヴァーグナーとは正反対。かたや新古典派、かたや無調音楽の先鞭を付けた(当時としての)前衛音楽家。ただ、どうなんでしょうかね。ブラームスは、ヴァーグナーが大嫌いな人たち(理解力が乏しくヴァーグナーを理解できない評論家とか(どうして、音楽を理解できない人が評論家になるんだろ。グルベローヴァ様も怒ってます。)、奥さんをヴァーグナーに寝取られた指揮者とか、そういう人たちですが)から反ヴァーグナーの象徴として祭り上げられましたが、ご当人はさほどでもなかったのかも。