拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

パヴァロッティ(続き)

2009-07-02 08:56:26 | インポート
パヴァロッティが日本でマントヴァ公爵(リゴレットの中の役名)を歌った時は、日本では今ほどの扱いではなかったようです。NHKは一時、過去のイタリア・オペラを再放送していたのですが、この時の公演は待てど暮らせど放送されません。理由が分かったのは、過去の名演奏の特集番組を見たときで、この時の映像が一瞬放送され、「残っている映像はこれだけです。」というテロップが流れました。消しちゃったんですね。ただし、会場では熱烈な反応だったようです。テレビには写らなかったのですが、パヴァロッティの歌に感激したファンが舞台の上に上がってきたそうです(その時のパヴァロッティの反応は、困ってそのファンとお見合い状態だったという説と、無視して歌い続けたという説の両方聞いたことがあります。)。カラヤンのボエームの録音でロドルフォを歌ったのがこの時期ですから、当然、既に絶頂期に入っていたわけです。