拝島正子のブログ

をとこもすなるぶろぐといふものを、をんなもしてみむとてするなり

バラの騎士(すごい事を思いつきました!)

2009-07-11 12:26:16 | インポート
きのうは、自分の記事に興奮していまい、クライバーのバラの騎士のDVDを見てしまいました。さらに補足すると、オックス男爵は、禿げた中年男、ゾフィーは15歳(だったっけ)の少女です。げーっと思います?ご心配ご無用。ゾフィーは、最後は、17歳の美青年(男役をメゾ・ソプラノが演じる)とくっつきます。めでたし・・なんて簡単な話ではありません。もともと、かの美青年(オクラヴィアン)は、32歳の元帥夫人の浮気相手でした。第1幕の前奏曲は、この二人のベッドシーンの露骨な描写でして(年齢差が見事に現されています。17歳の突撃のパオーンがホルンで荒々しく吹かれて始まります。)、前奏曲が終わって幕が上がると、事が終わった後の二人がベッドに入っていて、「Wie du warst・・」(君は最高だった・・)なんて歌って始まります。なんか、こんな事ばかり書くと、高潔な皆さんは悪イメージを持たれるかも知れませんが(事実、初演時は、不道徳な内容に対する批判もあったようです。)、音楽は、これ以上ないくらい甘美で繊細です。「神の啓示を受けて書かれた音楽」という批評もあります。そのとおりだと思います。筋の話に戻ると、まあ、全体的には、オックスが悪者、ほかのみんなが善い者という構図ですが、でも元帥夫人だって浮気しているんですよね。ご亭主はどっかに狩りかなんかにいって、一度も登場しません。元帥夫人は、あまり人の事は言える立場ではないと思うんですがあっ!すごい事思いついた!元帥夫人とオックス男爵が不倫するという筋はどうでしょうか!?元帥夫人にとっても年齢的にはオクタヴィアンより合うのでは?オックスだって、貴族でそれなりの素養はあるのです!すっ、すごい!!!