(涼やかな青楓の手水場に憩う・・・四国遍路37番岩本寺にて)
夏休み中ですが、思いつくままに・・・
今日は7月17日、祇園祭の山鉾巡行の日です。
昨日の宵山のテレビ中継を見ていると、もの凄い人出にもうびっくり! 祇園祭が3年ぶりに再開されて、どんなに待ち遠しく待っていたかが伺えます。祇園祭にはいろいろな思い出がいっぱい・・・。
再び車で四国遍路から帰ってから、ステキな茶事が続いています(6月19日に社中Uさんが「再び・・春はあけぼの茶事」、7月3日に社中Iさんが「海想の茶事」をなさいました)。
暁庵は専ら後方支援に徹し、お客さまにご満足頂けるよう、ご亭主の思うようにスムースに進行するよう、水屋でウロウロしています。
暑さによる消耗もあり、なかなか自分の茶事をするエネルギーが溜まりませんが、過去のブログを見て久々に刺激シャワーを浴びました。
巻末に「このブログの人気記事」というコーナーがあります。
表題を見て、「どんな記事だったかしら?」と読んでみると、その時の茶事の様子やお客さまが走馬灯のように次々と思い出され、涙したり、勉強したり、刺激を受けたりしています・・・。
暑い、熱い京都の夏、灑雪庵で行った2つの茶事・・・よろしかったらお読みください。
旧暦の七夕の茶事(2014年7月30日の茶事)
秋待つ撫子の茶事(2014年8月20日の茶事)
(2022年の七夕飾り・・・飾りが少なめですが)
遅くなりましたが、7月6日にツレと近くの竹林に笹を切りに行き、七夕の笹飾りをしました。毎年しているわけではありませんが、暑い中を稽古に駆けつけてくださる生徒さんに一服の清涼剤になれば・・・と思います。
短冊に願い事や七夕に因む古歌を書きました。
久方の天の川原の渡し守り
君渡りなば 梶かくしてよ (詠み人しらず)
天の河 もみぢを橋に渡せばや
たなばたつめの 秋をしも待つ (詠み人しらず)
ひととせに 一夜限りの七夕の
逢いみん秋の 限りなきかな (紀貫之)
(奥伝のお稽古に皆で汗しています・・・7月は行之行台子)
御軸は「瀧 直下三千丈」(紫野黄梅院の太玄和尚の御筆)です。
「瀧 直下三千丈」に因む、唐の詩人・李白の「廬山(ろざん)の瀑布を望む」という大好きな詩を読み上げるつもりが・・・全く出てきません! 「旧暦の七夕の茶事」にも書いていますが、再掲します。
望廬山瀑布 李白
日照香爐生紫煙
遙看瀑布挂前川
飛流直下三千尺
疑是銀河落九天
(読み下し)
廬山の瀑布を望む
日は 香爐を 照らし 紫煙 生ず
遙かに看る 瀑布の 前川に 挂くるを
飛流 直下 三千尺
疑ふらくは 是れ 銀河の 九天より 落つるかと