(お軸は「白雲抱幽石」(はくうん ゆうせきをいだく)、玉龍寺明道和尚筆)
(花は白い木槿と百日紅、花入は鉄灯明台(白洲正子お好み)です)
一昨日(7月30日)は文月最後の稽古日でした。
午前中に久しぶりにF氏が稽古にいらっしゃいました。
猛暑の中、着物と袴姿だったのでびっくりし、F氏の気合がひしひしと伝わってきます。午後に奥伝があるので着物を着ていてヨカッタ!・・・と内心安堵しました(着物だとまた、教える側の気合が伝わるような気がして・・・)。
最近、責任ある仕事を受け持つことになり大変だったところに、コロナウイルスの急な展開で人手不足になっているとか。医療最前線で頑張っていらっしゃるF氏、そんな中でよくぞ来てくださったと思います。
10月末に予定されている茶会に備えて、濃茶平点前を2回稽古しました。
F氏を指導しながら思うことは
「きちんと基本の所作が出来ているので感心しています。きっとご指導された先生(学校茶道)が素晴らしい方だったのね・・・」
「いいえ、きっと先生はなかなか覚えなくって大変だったと思います」
「清流無間断」の如く脈々と伝え教えられていく裏千家流茶道の底力を実感した瞬間でした。
(「清流無間斷 碧樹不會凋」(せいりゅうかんだんなく へきじゅ かつてしぼまず)・・・活動するものは常に新鮮なりの意。不断の努力修行をいうそうです)
基本がしっかり出来ているので、濃茶点前もすぐに上手に出来るようになることでしょう。
姿勢、袱紗捌き、濃茶の清め方と手、引き柄杓など、気が付いたところはやはり基本のところでした。
秋まで焦らずじっくり取り組んで、濃茶点前を自分のものにしてほしいと思います。
(打たれた露を撮りたかったのですが・・・)
午後になってIさんとNYさんが奥伝の稽古にいらっしゃって、F氏と久しぶりに顔を合わせました。
Iさんは行之行台子の2回目です。
「先生、準備に時間がかかると思い、早く来ました」(なんか!Iさんのヤル気が伝わってきます)
竹台子の組み立てからやっていただけて丁度良かったです。
唐物、台天目などの基本をしっかり稽古しているので、2回目ですが行之行台子の順番や所作の特徴をお声掛けしながらも最後まで集中してがんばっていました。
「行之行台子は一番難しい(・・・と私は思っています)ので、9月と10月に出来たら2回風炉で稽古します。あと2回で自主稽古が出来るようにノートをとってくださいね」
(教えるのに一生懸命で写真がありません・・・)
次いでNYさんが大円草をなさいました。ベテランのNYさんですが、それでもいくつか気が付いた点やお家元が改められたことをご指導しました。
「NYさんのようなベテランさんになっても、風炉と炉で4つの奥伝を何年も何回も繰り返して、やっと身に付いていく何かが出来てくるの。それがお稽古だと思って、焦らず気長に取り組んでね。」と、奥伝を稽古されている生徒さんたちにお話しています。
「・・・それと、自主稽古をお勧めします。私も奥伝をお教えする時には自主稽古して順番や曖昧な所を確認するようにしています。共に頑張りましょう!」
どのように自主稽古をしていくのか、・・・それは自分なりに考えて、必要な稽古道具も少しずつ買ったりして、時には先輩や茶友と一緒に稽古したり、刺激しあいながら・・・いろいろな自主稽古を是非工夫して取り組んで欲しいと願っています。
ワアーイ! 今日(8月1日)から1ヶ月夏休みです。
暑いので、今は何もしたくない・・・けど。