2月14日にスウェーデンから来日したOさん夫妻が早や3月13日に帰国しました。
その間、娘さん一家の帰国の手伝いをしながらお稽古に熱心に通って来てくださいました。
帰国の日が近づいた3月11日に我が家でOさん夫妻をお招きし、お稽古を兼ねたミニ茶会をしました。
Oさんの御主人ホーカンさんとは初対面でしたが、とても素敵な仲の良い御夫婦でした。
13時に我が家へ集合です。
前日の五葉会で頂いた花がたくさんあったので、花寄せの趣向で皆で花を生けました。
先ずはOさん夫妻からそれぞれ花入を選び、思い思いの花を生けて頂きます。
ホーカンさんは青銅器「爵」に真紅の月光椿と八つ手のような葉を、Oさんは萩の耳付花入に乙女椿と蘭の葉を生けました。
社中最年少の5歳のしほちゃんもお母さんのTさんと一緒に初めて挑戦してくれました。
総勢8名があれこれ迷ったり、楽しんだりしながら次々と花を生けていきました。
八畳の広間に花と笑顔があふれ春爛漫になりました。
いよいよOさんの最終稽古、初炭手前です。
スウェーデンでは炭が入手しにくく、なかなか炭手前が出来ないとのことでしたので、
今回の来日では炭手前を一番の稽古科目とし3回目でした。
だいぶスムースに順番も所作もできるようになり、湿し灰をさらさらと撒いています。
ホーカンさんも奥さんのお点前を真剣に見守っていらっしゃいます。
香合は蕗の薹香合、拝見にお出ししました。
薄茶点前となり、しほちゃんがホーカンさんへ盆略点前で薄茶をお点てしました。
主菓子を運びだし、「お菓子をどうぞ」から始まりました。
1月から盆略点前を習いだして今日が3回目のお稽古です。
ホーカンさんへ薄茶を点てて差し上げるのをとても楽しみにしていたのですが、さすがに緊張したのでしょうね。
直前になると「どうしょう・・・」と、胸をどきどきさせていました。
お点前が始まると、落ち着いていつものように帛紗を捌き、棗と茶杓を拭き、茶筅通し、薄茶をシャカシャカと茶筅を振るって点てました。
その様子に暁庵も感動しましたが、全員が何か熱いものを感じたようです。
「・・・見ていて涙が出て来ました」とN氏。もちろん暁庵も・・・そして、お母さんのTさんもきっと・・・。
Uさん、Kさん、N氏とお点前を交代し、皆で薄茶タイムを楽しみました。
主菓子は、おぼろ月夜(きんとん)、羽衣(椿の練きり)春の里(練きり)などで寿々木製です。
薄茶は松柏(丸久小山園)です。
17時から「ロード」というレストランへ移動し、ワインとイタリアンの夕食会です。
茶席では伺えなかったお話もホーカンさんとOさんからいろいろ伺えて、一層親しみが増しました。
社中の皆様もわいわいと楽しそう! こんなミニ茶会と食事会もたまには好いですね~。
「またどうぞ、いつでも日本へ暁庵へいらしてくださいね!」
温厚で素敵なOさん夫妻との御縁が嬉しいです・・・。
「Oさん!よくぞ暁庵の茶道教室の戸をノックしてくださいました!」
暁庵の裏千家茶道教室 前へ 次へ トップへ