早春の散歩道・・・尾長鳥に逢いました(茂みに隠れています)
2月11日の第4回お茶サロン・「春は名のみ」の正午の茶事が迫ってきました。
お客さまはブログの募集を見て、勇気を出して応募してくださった6名の方々です。
頂いた自己紹介のメールを何度も読み返しながら、どのようにお迎えし、おもてなしをしようかしら?
あれこれ考えている時が亭主冥利に尽きる、心愉しき時間です。
その日は稽古が終わってから棚や茶道具を出して、点前の稽古をしてみました。
しゅんしゅんと沸く釜の湯音を聞きながら、どこかひっかかる箇所はないかしら?
客座へ座ってみて、床や点前座の様子を確かめたり・・・。
この道具組を変えるとしたら?
足し算をするとしたら?
引き算をするとしたら?
一番心配なのは花と花入でしょうか。
四手辛夷(しでこぶし)・・・早春の花です (季節の花300)
茶事2日前に早春の花を探しに出かけました。
散歩道の途中で「四手辛夷(しでこぶし)」の最初のほころびを見つけ、一枝頂きました。
お目当ては蕗の薹です。
枯草に隠れている小さな蕗の薹を見つけた時の嬉しさ!
まさに「春」の足音をしっかりと聴いた思いです。
シャベルで深く掘って根付きの蕗の薹を3個、八寸の天麩羅用に10個ほど蕾を採取しました。
蕗の薹 (季節の花300)
茶事の前日、日本列島は大荒れ、西日本に大雪警報が出ていました。
今にも雪が降り出しそうな空を睨みながら、花探しと買い物へ車で出かけました。
先ずは散歩の時に目をつけていた「木五倍子(きぶし)の道」をめざします。
1週間前と変わらない、黒々とした花芽の木五倍子を見つけ、数本ゲットしました。
黒々と固い木五倍子(きぶし)の花芽
木五倍子の花房・・・名脇役で大好きな花です (季節の花300)
矢指谷戸にあった「一里山湧水」が使えなくなったので、茶事や茶会の時には水を購入しています。
その日は「南アルプス天然水」6本入りの箱と白ワイン「甲州」を購入しました。
いよいよ花探しの仕上げです。
家の近くの公園で山茱萸の小枝を1本、ありがたく頂戴しました。
公園の端にあるその木は普段は全く目立たないのですが、3月になると黄色の花をいっぱい咲かせてくれます。
「まだ無理かしら?」と近づくと、小さな黄色の花芽がほころんでいました。
最後に庭のクリスマスローズ(雪起し)とピンクの乙女椿を1本ずつ切り取って、
蕗の薹、四手辛夷、木五倍子、山茱萸、クリスマスローズ、乙女椿・・・これにて採取終了です。
午後になると雪がちらつきだし、うっすらと積もってきました。
明日の天気予報は晴れだった・・・と自分に言い聞かせて、せっせと茶事支度に励みました。
「春は名のみ」の正午の茶事・・・(2)へ続く