暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

いちねん会  唱和式(1)

2011年05月13日 | 七事式&いちねん会
5月8日(日)は、七事式の勉強会・いちねん会でした。

床には、「薫風自南来」(くんぷう みなみよりきたる)。
清々しくも初風炉の設えがされていて、
席主お心入れの道具組や風炉の灰型を拝見して、みんなから嘆声が漏れました。
この一年が楽しみでもあり、七事式をしっかり勉強しよう!
と改めて思いました(この気持ちを忘れないようにしなくっちゃ・・・)。

                 

今日の科目は、炭付花月、唱和式、三友之式です。
唱和式と三友之式で花寄せがあるので、花を持ち寄りました。

花づもりをすると、
紫と白の藤、りら、七段花、空木、こでまり、水木、つぼサンゴ、椿、
破れ傘、苧環、シャガ、都忘れ、突抜き忍冬、蔓桔梗、撫子・・・

懸命に咲いている花がいとおしく、全て花台に乗せることにしました。
それに唱和では、花に因む和歌を詠むので、経験上、その花がないと
青くなる人
がいるかもしれませんし・・。

唱和之式の次第は、花寄せ、香(亭主が出香)、濃茶(亭主)、
薄茶(花月)、和歌、唱和となります。
札で役を決めますが、私は正客でした。
用意してくださった短冊を三枚に折りたたんで懐紙に挟み、席入りしました。
(以下は復習と忘備録です)

  亭主が花台を持ち出し、迎えつけの挨拶をします。
  亭主は床前に花台を運び、正客へ次礼してから最初に花を入れます。
  水を注いで水屋へ戻り、香盆を用意して茶道口へ控えています。
  正客から四客まで順次花を入れ、水を注ぎます。

                

  四客が席を立つ頃、亭主は香盆を持って踏込畳へ入り、香を焚きます。
  一度試し聞きをしてから(下座・左袖へ息を抜く)、
  かぎ畳を回り、正客前へ置きます。

 (香は伽羅ですが、急いで準備したせいか、香炉の火が消えかけて残念! )

  亭主まで香を聞くと、正客より「どうぞお香そのままに」。
  亭主は受けて、香盆を床に荘ります。
  亭主と同時に客も立って四畳半入りし、亭主は水屋へ戻ります。

  亭主は茶碗を運び出し、茶入を棚からとり(棗を棚中央へ直す)
  茶碗と置合わせ、建水を運び出し、常の如く濃茶を練ります。
  茶碗を定座へだすと、すぐに亭主の席へ入り、総礼。
  亭主が喫み終わり茶碗を置くと、正客より「拝見を」。
  亭主は拝見に出し、仮座から点前座へ戻り、水一杓帛紗腰。

       (長くなりましたので(2)へつづきます)