暁庵の茶事クロスロード

茶事が好きです。茶事の持つ無限の可能性に魅了されて楽しんでいます。2015年2月に京都から終の棲家の横浜へ戻りました。

見立ての茶道具  木工ロクロの薄器

2009年07月26日 | 茶道具
神奈川県藤野町の「藤野ぐるっと陶器市」で
立ち寄った妙心窯にて、
もう一つの見立ての茶道具に出合いました。

妙心窯の案内に
「陶工、伊藤泰紀のムササビの住む陶房」とありましたが、
納得のいく古びた家屋があり、灰釉の陶芸作品が林の中の
テーブルに並べられ、木漏れ日の中で輝いていました。

妙心窯で私が惹かれたのは、
「百姓、須田二郎による木工ロクロ作品」です。
サクラ、クヌギ、ナラで作られた皿、深鉢、カップ、スプーンなどの
作品は木目や色など木の持ち味が見事に生かされていました。

須田二郎さんとお話しながら、サクラの鉢を手に取り、
サクラが持つ隠れた美しさに目を見張りました。
「木が持っている自然の美しさを引き出せたらと削っています」

薄手の木地なので汚れを心配すると、
「サラダボールにぜひ使ってみてください。
 オイルの入ったドレッシングが木地に馴染んで、
 とてもいい味をだしますから・・・」
・・・でもこわくて、まだ使っていません。

もう一つ、蓋のある小物入れを薄器に見立てて買いました。
本体はサクラ、蓋はゼブラウッド、摘みはくるみで、
木のコラボレーション。
須田さんの手にかかると、3つの木が寄り添って、
面白い味わいになるから不思議です。

「おまけ」にクヌギの小皿を付けてくれました。
蓋のある小物入れはシュガーポットにも使えそうです。
茶道具以外の使い方や他の器との合わせを
工夫するのも面白そう!

写真は、小物入れとクヌギの小皿です。

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