マリアテレジアの独り言

日々の生活の中で見つける・・
  小さな感動をつづります。

東京三日目・・・終わりは始まり・・・『バッタンバン友の会・報告会』 そして 『わたしの兄弟のこの最も小さな者にしてくれたことは私にしてくれたことである。』

2018-10-06 13:00:00 | 聖書。聖書勉強会。教会。日常の信仰生活。

10月6日。土曜日。   『バッタンバン友の会 報告会』
                                                    
計らずも、カンガス神父:『バッタンバン友の会・最終報告会』となりました。是非、御一緒に、御拝聴ください!
                                                よろしくお願い申し上げます

 報告会始まりは・・・           『ミサ』
 
  『カンガス神父司式ミサ』                      於。聖イグナチオ教会講堂。
                                      支援者が200人程集まりました。

カンガス神父説教。

  『私も、もうすぐ神様の元に帰る年が近いづいてきました。
   私は、早く、イエス様にお会いしたいんです。 

  今日、私の心は、”ありがとう! ありがとう!”の感謝の心だけです。
  ここにお集まりの皆様に、感謝でいっぱいです。

 今、私が手に持っているのは『聖書』です。 聖書は『イエス様の言葉』が書かれています。
 そのすべての言葉を、私は信じています。

 イエス様は、『すべての人に部屋を準備して待っています。』 とおっしゃいます。
 そこには、神父を待っています、信者を待っています、等、 迎える人の制限は書かれていません。
        その時は、すべての人の肩書はないのです。
 
        手を広げて・・・  『すべての人を待っている』 とおっしゃるイエス様です。

 ただ・・・

イエス様は、きっと、私の顔を見るとお尋ねになります。 「お前はちゃんと働いてきましたか?」 と。
私は、イエス様に応えることができます。 「はい。ちゃんと働いてきました。」 と。

     私がイエス様に良い返事ができるのは、今日ここにお集まりの皆様のお蔭様です。

皆様が、アフリカやカンボジアの子供たちのために、18年以上、沢山の御寄付をくださいました。
その大事なお金によって、
         アフリカやカンボジアの子供たちは生かされています。 
     又、日本の若い青年たちの目を開くために外国に一緒に行っています。

      
       皆様に代わって、私は、『仕事』18年間も、させて頂きました。

 ただ・・・ 

      この素晴らしい『バッタンバンの会』は、私が始めたのではありません。

私が、東京から祇園教会に転任した時、

「広い世界を見たい」と考えた6人の高校生と、高山 新神父様に招かれて、戦後なお続く混乱のカンボジアに行きました。
帰国後・・・
その6人の青年は、「見てきたカンボジアの恵まれない子供たちに何かをしたい」との考えを持ちました。
私は、東京・イグナチオ教会の皆様に、カンボジアに行った感想を、手紙の終わりにしたためました。
すると・・・
私の手紙をお読み下さった皆様は、カンボジアのためにと、お金を送ってくださいました。
    

    『バッタンバン友の会』は、6人の高校生が初めて、皆様の援助で肉付いて行ったのです。 
         皆様! 本当にありがとう。 ありがとう。ありがとう。
                                         


 続いて・・・    『アフリカ・コンゴ共和国の実情の報告』
 
 
      カンガス神父様が、自ら、アフリカ訪問の報告をなさいます。
                       顔面全体に、喜びが現れる神父様です。私も嬉しい。

 

コンゴの皆さんは、一日2ドル以下、国民一人あたりの年収は160ドル、の収入で暮らしています。
困窮ゆえに、捨てられる子供も珍しくなく、そんな子供たちは生きるために家々を回って物乞いをし、
      望みがかなえられない時は、恐喝や凶悪な行為に及ぶこともあります。

    そのような子どもたちを、『社会教育センター』で受け入れ、
        自立できるように、

   子供たちに、様々な技術を習得できるように、指導を始めています。

        青年たちは、生き生きと、学んでいますよ。
   

 

    コンゴの子供たちの死亡率は、 1000人当たりの死亡率は、199%です。
          その平均寿命は、世界で最も低く、48歳です。 

      その結果、93万人の子供たちが孤児として残され、
主に都市の路上で多く見られる12歳以下の『ストリート・チルルドレン』は、7万人いるとみなされています。
      この現象が、病気の蔓延を助長しています。

    皆様の援助で、『保険教育』をするのも、私たち責任の一つです。
小中学校、初等教育を受ける機会のなかった青年のための『社会教育センタ―』。
    他にも、『保険センター』 『病院』 『心のケア・センター』等、
    『バッタンバン友の会』は、皆様の援助で、経営しています。

      ありがとう!ありがとう! と繰り返す神父様でした。

 

  一人の修道女が、次々と学校を建てるという、奇跡を起こしています。

ドイツ人の医者、”奇跡は本当か?否か?この目で、確かめたい!”と、修道女に会いに来ました。
ドイツ人のその医師は、確かめた後の帰路、『金額面白紙の小切手』を切り・・・その修道女に渡して、言いました。
   『お好きなだけの金額を書き込んでください。どうぞ使ってください。』 と。
                                 そして、帰国しました。

        ガッテン! 納得!
           奇跡は、イエスを信じる時、必ず、起こるのですね! 
      私も、イエスを信じています。何かの奇跡を起こさなければ!!!

 

      コンゴのミサでは、奉納は、『現物・食べ物等』です。
           ミサ後、皆で、分かち合います。

        皆様からのご支援を、心から感謝しています。
      はびこる問題解決のために、大きな助けになっています。
 現在、国は選挙に向けて準備していますが、人々は相変わらず貧しさと痛みを負わされています。

 

カンガス氏自らの『コンゴのかわいい子供との『眼鏡』のエピソード』も、話されました。
『子供たちは、眼鏡をかけると、金持ちになれる!』と、私の眼鏡を取り上げ、かけました。



 次に・・・・      『カンボジア訪問の報告』
  

貧しさや、他色々の事情で、自宅で育てられない子供たちを、就学時まで預かる『マザーテレサの家』

    トレードマークの手品披露して、子供たちを喜ばせるカンガス神父様。

     NHKのドキュメンタリ―カメラマンだった父親と弁護士の娘さんの名カップル。
 初めての『バッタンバン友の会』でカンボジアを訪れたお父上のカメラアングルはさすがです!
 2回目訪問の娘さんは、お父上のカメラ助手をなさり・・今日はお父上の映像の『ナレーター』でした。

            沢山のカンボジア訪問先の報告がありました。
     私も今年のツアーの同行者でしたので・・・映像に自分の経験を重ねて、感動でうなずくのみ。
                                           写真撮影を忘れましたごめんなさい


最後に。

カンガス神父様から・・・      『重大報告』

      『恩人の皆様への感謝と新しい働きの御報告です。』
                         ・・・と。カンガス神父様は始められた。
   
「この『バッタンバンの会』は、高校生から始まって、信徒の力で今まで進んできて、
  私自身はただその手伝いを少しだけするだけでした。
しかし、いろんな方々に、「カンガスはなんらかの形で、この活動にある種の責任がある。」と言われました。

責任があるとすれば、私は既に92歳。どんどん自分の限界を感じ、先が長いことは分かっています。
     したがって、元気にいる間に、この活動を皆様に頼みたいと思います。


 

     「この私の思いを受け、これからも長く活動を続けていくために、
            非営利法人として組織を再構築の上、
           東京の信徒が受け継ぐことになりました。

ここに、『一般社団法人 Kids & Smile』 を立ち上げ新しく出発することになりました。
 10月12日は、67年前の私が日本に上陸した日、その日を『設立記念日』とします。
                        よろしくお願いします。ありがとう。ありがとう。」


        『バッタンバン友の会』 から 『一般法人Kids & Smile』 へ。
  
  『新法人のロゴマーク』

      始まりには、終わりがある。 終わりは、新しい始まりです。 よね。
       『バッタンバン友の会』は、創立以来18年、18歳になったのです。
人も、18歳になり、親元を離れて、独り立ちするのです。 『バッタンバン友の会』 も成人式を迎えたのでしょう!

   それでも、  仕舞いは寂しい。 子が巣立って行くのは、寂しいものです。
     しかし、  新しい門出は、素晴らしい! 子の成長は親の誇りです。


  花束贈呈・・・     『神父様! ありがとうございました!』 
 

      神父様! 日本に足を踏み入れて67年!司祭叙階60周年!
           『バッタンバン友の会』責任者として18年!

        長い間! ありがとうございました! お疲れ様でした!

 
    カンガス神父様から、出席の皆様へ。
               『ありがとう!』 『ありがとう!』

神父様は、更に、話されました。

       「皆さん、私に対して持っている心、思いやり、援助の全てを、
新しく始まった 『一般社団法人 Kids & Smile』に移していただけたら大変喜ばしいことです。

    皆様の慈しみによって育てられてきたカンボジア・アフリカの小さい子どもたちが、
         これからも成長して、幸せな人間になることができます。
            そうすれば、イエス様も助けられ、喜びます

イエス様は言われました。

         『はっきり言っておく、
 わたしの兄弟のこの最も小さな者にしてくれたことは私にしてくれたことである。
 
       こうして正しい人たちは永遠の命に与かるのである。』  
                             マタイ福音書 25章40&46節

カンガス神父様の最後の言葉。

「そして、わたしたちの時が来るときに、この『イエス様の言葉』を、一人一人が聞くことになるでしょう。
            皆様は、小さな私を助けて下さいました。 
      私の兄弟の最も小さな者・アフリカやカンボジアの子供も、助けて下さいました。
          ありがとうございました。 感謝申し上げます。
            共に、永遠の命に与かりましょう!」

    
     イエス様は、ホームレスの方々と一緒に、食事配給の列に並んでおられるのです。
      私たちは、ホームレスの人と共に歩む時に、イエス様に出会うことができるのです。

       カンガス神父様は、いつも、貧困に苦しむ人や体の不自由な人と共にいらして、
             イエス様といつも一緒だったということですね。
             私たちも、カンガス神父様に生き方を学んで、
 この世界でもいつもイエス様と一緒、私たちの時が来てから神の世界でもいつもイエス様と一緒にいましょう!

 

皆様とお別れして。

   私一人で・・・        『聖イグナチオ教会 聖堂』  
 
 『感謝の祈り』

  52年前。 私が、奇跡的にお知り合いになれた、カンガス神父様です。
   今も。  私の師であり、霊的兄であり、心の父親でもある、カンガス神父様です。
         『バッタンバン友の会』の皆様とお知り合いになれたことは、私の『宝物』です。

 神様! あなた様の、計り知れない、豊かで、慈愛に満ちた計らいに感謝申し上げます!

    皆様! 私の恩師の『報告会』にお付き合い下さり、感謝申し上げます。
                                ありがとうございました。


皆様!
御訪問に感謝申し上げます。
3連休の始まりです。豊かな3日間をお祈り申し上げます。 お元気で!