春の里山や、自然が保護されている公園は今が美しい。
冬の間の落葉樹は裸木そのもので、
林道には光が差し込むなどの明るさをもたらしたが、
枝振りや木肌などの自然美以外の美しさはあまりなかった。
春を迎えた木々は今一斉に新芽を出し、すでに花を咲かせているのもある。
特にこの時期に里山に変化をつけているものは「春もみじ」で、
若葉の赤い「出猩々」などが若緑や山桜に色を添えている。
巻頭の写真は、山桜と若緑と春もみじの競演で、
桜リ花が散ってしまえば、写真の中から白色が消えてしまう。
撮影日は昨日だが、
この時期しか見ることの出来ないレアな光景なのである。
楓は種類が多く、同じように見えるイロハモミジでも個々に名前がつけられているようで、
名前を特定することは素人には難しいようである。
おそらく、
芽が出るときから赤いので「出猩々」では無いかと思われるのが下の写真。
葉はまだ成長過程にあるが、すでに花が咲いていた(下の写真)。
春に見られる当たり前の光景に過ぎないのだが、
新芽を出しつつ花を咲かせるほどのエネルギーを蓄えていたと言うことになる。
こちらはイロハモミジの仲間と思われる花の蕾みで、
今日明日中には開花するものと思われる。
葉はやや赤味を帯び、新芽の茎の部分が赤い楓も美しい。
下の写真も名前の特定は出来ていないが、イロハモミジの仲間のようだ。
この風情を顔料で描くとミニサイズの日本画ができそうである。
樹木の花、雑草などの草花、苔の花、園芸種の花(薔薇の花だけでも2万種以上)
そして種々雑多の無限に近い昆虫達(日本国内では蛾の種類だけでも4500~6000種類)・・・・・
今年はどれほどの初見に出会えるのか?
が・・・・
出会っても、2割ほどは名前の特定ができていないのだが・・・・