MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

花蜜食みて雨三日 (写真俳句)

2017年04月09日 | 写真俳句

春めいて来ると蝶などが翔びはじめるが、
早春に見られる蝶のほとんどは成虫のまま越冬したものが多く、
それを「初蝶」と言ってよいかは疑問がある。

真冬の暖かな日には越冬蝶は越冬地から抜け出して吸水したり、
暖かな日光の下で日を浴びていることもある。

写真の蝶は「褄黄蝶(ツマキチョウ)」で、蛹からこの春に羽化した蝶で、
そういう意味では「初蝶」なのである。
この蝶は春にしか見られず、残りを幼虫や蛹の姿で過ごし、
春だけに羽化する特徴がある。
なかには2年間も蛹のままで春を迎える個体もあると言う。

今年の初蝶の出現はやや遅れ、これから繁殖期に入るのだが、
出合った翌日からは「菜種梅雨」のような雨が三日も続いている。

蝶にとっては、雨の一粒が弾丸のごとく体を打つので、
雨の日は採餌出来ないことが多い。

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