MetalでのCyclesの計算時間
Blender 3.1でCyclesのMetalを使ったGPU演算が正式にサポートされ、macOS 12.3からAMD GPUを使ったIntel Macででも実行可能となりました。ということで、Blenderのデモシーンでちょっと計算時間を出してみたですよ。
こちら [blender.org] の Monster Under The Bed ってシーンの計算時間をMac mini 2018にeGPUのVega 56で回してみた結果です。
- Mac mini 2018(6Core Core i7 / 32GB RAM / Radeon RX Vega 56 8GB )
- Metal: 3:11
- CPU: 25:20
- MacBook Air M1 2020(8Core CPU / 8Core GPU / 16GB RAM)
- Metal: 8:56
ということでMac miniにおいて、なかなかに計算速度が上がっていることが見て取れます。AMD GPUを積んだMonterey対応のIntel Macを使ってるならBlenderでの制作のパフォーマンスがかなり上がりそうです。一方でM1はもうちょい頑張れって印象になります。GPUのコア数がM1の倍であるM1 ProでもVega56にも追いつけないという予想が立ち、コア数が4倍になるM1 MaxでようやくVega 56を上回れるかも?みたいな印象になっております(性能がリニアに上がるなら確実に上回るけど、さてどうなのか。Mac Studio、早く届かないかぁ…。自宅環境では消費電力が多分かなり下がるってのは大きいといえばそうなので…)。
参考までに、GeForce RTX 2080TiのWindows PCでCUDAで回して58:64でした。約59秒。つまりリニアに性能が伸びたとして、コア数がM1の8倍になるM1 Ultraでもこの数字に追いつけないわけです。最適化がまだまだってことなのか、Metalが3Dのレンダリングがイマイチ苦手ってことなのか。(AppleのイベントでM1 Ultraと比較されたっぽい3090はCUDAを使った機械学習系の計算速度で2080 Tiの2倍近い性能を示すそうだし、つまりNVIDIAの最新のGPUとの比較ではさらに差が開くわけっすな)
まあ、Mac以外のプラットホームと比べなければ大きな進化を遂げたといえるわけだし、それはよかったです。
コメント |
コメントはありません。 |
コメントを投稿する |
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません |