![]() ![]() ★午前6時、散歩。 コースは、最近「はま」っている――「はまる」=現代用語の基礎知識[若者ことば](1)のめり込んで抜け出せない。夢中になる(という意味だと、今の僕の使用法は少しズレている)――いつものアップダウンコース、 起点(海抜25メートル) →水道公園・配水池(73) →旧浄水場公園(42) →こころはろばろ神社境内(68) →神社の森の下道(48) (帰路)→旧浄水場公園→水道公園→起点。 約60分、6000歩。 ★これまでに僕が破棄した散歩コース 散歩コースは、この2年間に10コースほど「創出^^;」した。 しかし、そのほとんどを破棄してしまった。 コースの途中に気に入らないモノ――というか、僕を鬱屈させ、萎えさせ、僕にわすがばかりある色彩を一瞬のうちに石化させるモノ――があったからだ。 その主なモノを列挙する。 ・住んでいる人には叱られるかもしれないが(許してください)、安普請、低料金、統一規格の、よくTVのCM等で「全物件、仲介手数料不要」「礼金ゼロ、家具家電あり」等とやっている、アパート。 隣室の生々しい生活音がまとわりついてくるようで、胸が苦しい。 (ま、そう僕が思っているだけで、実際には至極、快適なのかもしれない。 勝手なことをいって、スンマヘン、スンマヘンm(_ _m)。 ・単管足場パイプを使った柵、手すり。 この土地の人は、どこにでも足場パイプを使う傾向にある。 由緒ある神社の参道の手すりに足場パイプ。 校門のソバのテニスコートの柵に足場パイプ。 中心街の駅前駐車場の柵に足場パイプ。 僕には信じられないし、とても耐えられない。 ・気に入らないヤツの家。 ま、僕の場合、僕を気に入らないと思っているヤツが圧倒的に多くて、僕が気に入らないと思っているヤツは極々わずかなのだけれど、やはり僕にも「こいつは許せない」と思っているヤツはいる。もちろん、向こうだって僕に近くをウロウロされたくないだろうけど。 ・いかにも「共稼ぎです。日中は家を留守にしております」という感じの新築が連なる一帯。 とにかくさびしい気分に陥る。完全に僕の問題だ。 (ホンマ、勝手なことをいって、スンマヘンm(_ _m)。 ……というふうに破棄して破棄して、最後に残ったのは、きょうのコースと、城址コースと、中心街コースの3つだけだ。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ★ケーベル先生の散歩道 散歩というと、漱石の小品「ケーベル先生」に登場する、ケーベル博士の次の記述を思い出す。 散歩は非常に好きである。 が、風があったり、埃がたったりしてはならない。 また、人間の同伴もあってはいけない。 最良の伴侶は一冊の書物と一匹の犬である。 ここ日本では私は散歩ということを全く断念しなければならなかった。 道らしい道がなく、静けさもなく、また休息場もない。 本当に散歩に適するのは、ただドイツの田舎道とドイツの森だけである。『ケーベル博士随筆集』(久保編訳・岩波文庫) ★文化の檻 「人は20歳までになじんだ『文化の檻』から脱出することはできない」と、よくいう。 「20歳」については、18歳説もあるし、25歳説もある。 ま、体験的には18歳かな?と感じている。 ケーベル先生が、明治の東京を歩きながら、ドイツの森を歩こうとしているように、僕も18歳以前に棲息していた檻の中を歩こうとしているのだろう。 生野区の、生野区生野本通り商店街、生野銀座通り商店街、生野運河(平野川)沿いの道……。 中央区から天王寺区にかけての、空堀商店街、天王寺七坂……。 単管足場パイプには耐えられないが、ゴミゴミした雰囲気、商店街のさまざまな匂いが混じり合った複雑な匂い、人々のざわめき(大阪弁)、自動車の騒音は、いっこうに平気なのだ。 他の檻を攻撃するのはまちがっていると思う。 檻から檻を自由に行き来するというのが理想だ。 ま、旅人というヤツやね。 しかし、単管足場パイプだけは、絶対に耐えられない(ノ△・。)。 ま、僕は、永遠の、孤独の旅人ということやね(^_^)v。 ★関連記事 ・以前、ふたりのあいだでマンデリンのことが話題――小春のパパの昔の彼女がマンデリンが好きだったという話 ・無意識裡に照合した他の思考=エリクソンの自己同一性・ヤスパースの超越者・西田幾多郎の純粋経験 ・けさ、はじめは、中心街のビルとビルの間の、四角く縁取られた、明けかけの空を撮影しに行くつもりだったが、あまりに天気がいいので、予定を変更し、根城城址に向かう ★公式ホームページへ ★WEB無人駅線ページへ |
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