職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

授業を通して生徒と教師の人間関係をつくりだすのが学校だ。部活動の人間関係はその代わりにはならない

2006-10-10 16:02:28 | Weblog




◆週報冒頭に掲載された今週の各部の目標。

◇校長=生徒が「できない」ままでスポイルされた状況を排除する授業の創造
◇総務=(部外秘)
◇教務=行事反省の提出率100%で意識改革
◇研修=校内研の模擬授業研修の充実。目線に注意!
◇生徒指導=文化祭準備活動を見守る。
◇保健=10/10は目の愛護デー。姿勢を正しくして目に優しい生活を。

◆次が、この、わたしの目標(=生徒が「できない」ままでスポイルされた状況を排除する授業の創造)に関連させた、職員朝会でのわたしのコメント。
 わたしにしては、珍しく、みっともなく露骨に語る。

 授業を通して生徒と教師の人間関係をつくりだすのが学校だ。
 部活動を通した人間関係もある。
 それはそれで大事にしたい。
 しかし、授業を通した人間関係がきちんとしていないとダメだ。
 部活動の人間関係は、授業の人間関係の代わりにはならない。
 特に授業中にスポイルされた状況にあると思われる生徒との人間関係に留意してほしい。
 ああ、この先生はわたしを大切に思ってくれている!
 ああ、この先生はわたしに一生懸命教えてくれている!
 心から生徒がこう感じる人間関係をつくりだす。
 はっきり言うけれども、こういう関係をつくりえないところに、いろいろな問題が起きている。
 自分のことをいうが、わたしは目標に到達できない生徒に対して、「超」がつくくらい厳しかった。
 目標に到達できないまま、ほうりだすことはなかった。
 この生徒は、50点でいいのだというふうに考えたことは1度もない。
 先輩教師のなかには、生徒全員を80点、90点にしようとするわたしに対して「子どもを苦しめることになるから」と助言してくれる人もいたが、これだけは譲らなかった。
 「スポイル状況」にある生徒に全力であたる、あたってみる、あたってみて(←いやな表現だが、現実としては仕方がない……)スポイル状況にある生徒がいない授業行為の感覚を自身でしっかりつかむ」週にしてほしい。



◆校長室にやってきた文化祭実行委員の女子生徒2名に、プログラムに掲載する文章を依頼される。
 自分の深部にある文化祭の「匂い」を文章にしてみたのだが……m(_ _)m。

 文化祭の1日

 文化祭というのは不思議な日だ。
 はじめは、全校朝会や生徒集会の延長のような気分で体育館の片隅にいる。
 しかし、合唱、学年演劇など、いろいろな発表に向かいあっているうちに、あるいは演じているうちに、魂が現実から溶けでて、見たことのない場所に突きすすんでいく。
 各教室の展示発表も同じだ。
 そして、文化祭が終わって、ひとりになったとき、「展示作品に囲まれてあんなに透きとおるような気持ちになったんだから、自分も結構、いいところがある」とか「(演劇場面に同化したり、その感動を友人と共有したりして)よし、わたしもがんばるぞ」とか、未来に向かって、わかけのわからない自信と勇気がわいていることに気づく。
 文化祭は、大長編ドラマに似ている。

◆教育に携わる専門家として、また学校経営者として、7/21~8/15までの「魂の置き場所を求めて」で到達した「場所」で、せっせと書かなければならないのだが、その「場所」に閉じこもる決断がまだできていないと感じている。

 夕刻、志塚Tと「授業力向上の5原則」と「授業における教師と生徒の人間関係の形成」の関係について語り合う。



★画像は、立佞武多の館でパチリ。

[2006年10月10日(火)]

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