職員室通信・600字の教育学

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この「国内の抱え込みこそ、堀の真骨頂」といったとき、わたしの頭を、まっ先にかすめたのが、保田與重郎だ

2009-12-27 11:19:15 | Weblog

保田與重郎に没入したいが



◆どんな書店でも、並んでいる書物のジャンルには偏りがある。
 DAKA古書店も、そうだ。
 文学全集は1セットもないのに、堀辰雄全集は、角川・筑摩と2セットある。
 吉本隆明は2冊しかないが、江藤淳はほぼすべての書物が揃っている。
 これが書店の個性だ(*^_^*)。

 ところで、この堀辰雄だが、以前、

 「ラディゲ『ドルジェル伯の舞踏会』をよっぽどよく読んだらしくて、『聖家族』が全然、ラディゲのやり方なんだ」(伊藤)

 「あんまり似すぎているんで、アホらしくなったね」(大岡)

 「人からもいろんなものを吸収できるけれども、読む本からも吸収できる能力のあった人だな」(伊藤)

 「プルーストから、リルケから、モーリアックから意識的に取り入れ、堀さんなりに消化している」(山本)

 「消化してる? 猿まねだと思いますがね」(大岡)

 ……等と、「下品な対談」をする大岡昇平たちに対して、次のように言ったことがある。

 それが堀文学です。
 堀は自分の領域内に必ず他の文学を鮮明に抱え込んでいます。
 永遠に非完結の、NOMADの文学ですと、大学生のわたしは言いたかったのだ。
 大岡たちは、プルーストやリルケなど、外国のことばかり述べてるいるが、国内にも同じことが言える。
 国内の抱え込みこそ、堀の真骨頂なのだ(*^_^*)。

 この「国内の抱え込みこそ、堀の真骨頂」といったとき、わたしの頭を、まっ先にかすめたのが、保田與重郎だ。

 これを明らかにするために、今、保田與重郎の世界に没入したいという気持ちがないわけではないが……、ちょっと(>_<)。

 「ちょっと」と逡巡しているのは、このことに割けるわたしの時間がもうほとんどないかもしれないからだ(>_<)。
 根底のところでは、やはり「教育」に時間を使いたい……と思っている。
 くわえて、DAKA古書店には、保田與重郎関連というと、『保田與重郎と昭和の御代』(福田和也)1冊しかない。





★画像 上は古書店DAKAの重心部分の堀辰雄全集(筑摩)。
 大切に扱っているつもりですが、薄茶色のシミが浮き上がってきました。
 寅の尻が見えているのは、信貴山名物の寅です。
 新年は寅年。
 もっと強烈な寅をお見せできると思います(*^_^*)。
 下の2枚は、わたしの食卓の棚^^;^^;^^;^^;
 ウィスキーの瓶は、もちろん既に空瓶。
 水を入れて、今、使っているブックエンドの代わりにするつもりです。
 隅っこにお好み焼きの本があります。

★わたしの公式ホームページにも、ぜひ、来てください。公式ホームページには、トータルの、全身の、わたしが存在します。待ってまっせぇ~ィ !!!!!!!!!! 
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