◆ここ、しばらく、新しい書物の購入は「禁止」ということにして、DAKA古書店内の書物&ネット情報だけで暮らしています。 唯一の例外が、『辻邦生を見た20世紀末』(辻邦生・信濃毎日新聞社)です。 これは、辻邦夫が、信濃毎日に掲載したコラム集です。 1回の字数が900字程度で、毎週金曜日に掲載。 1990/8~1999/7まで、合計433回。 これだけ書きつづけるのは、辻邦生の仕事はこれだけではありませんから、たいへんなことだと思います。 奥様が「金曜コラムは、いつまでつづくの?」とたずねたら、「死ぬまで」と答えたそうです。 そして、その通りになりました。 ◆どうしても『辻邦夫が見た20世紀末』が読みたかった理由を列挙します。 (1)わたしの座右の書の1冊が『モンマルトル日記』(辻邦生・1974年刊)です。 これを読んでいるみなさん(……といっても、お一人かお二人ですけど……)に、『モンマルトル日記』の感じをつかんでもらうために、冒頭付近の一節を引用します。
『モンマルトル日記』評を、自分で創出すればいいのですが、自信がないので^^;^^;、帯の解説から抜粋します(*^_^*)。
この『モンマルトル日記』の著者が、『モンマルトル日記』から約30年後、1990/8~1999/7まで、1回の字数900字で、合計433回、いったい、何を書いたのか? どうしても読んでみたいと思いました。 (2)奥様が「金曜コラムは、いつまでつづくの?」とたずね、「死ぬまで」と答え、その通りになったのですが、辻邦生は、何を見、何を感じ、そして、どんな最後を迎えたのか? どうしても自分の目で確かめたいと思いました。 (3)1990~1999というと、わたしの人生では、プロフィールをみていただくとわかりますが、激動期に当たります。 その激動期と重ねあわせながら、433回のコラムを、ひとつひとつ、読んでみたいと思いました。 (4)『辻邦夫が見た20世紀末』が終わる、1999/7というと、奇しくも、わが師・江藤淳の自刃と同じです。 両者が、クロスするポイントがあるのか? ないのか? これも、ぜひ、確かめたいと思いました。 ◆ネット・日本の古本屋で検索し、ピックアップされた数軒から1つを選び、購入しました。 2009と2010をまたがるように、ゆっくり、ゆっくり……というか、気が向いたときにポツリ、ポツリと読みつづけ、先日、読了。 感想を、ここに、まとめるつもりはありません。 胸がいっぱいになったものを、自分の胸のうちにしまっておくつもりです。 ただ、読みたいと思った観点(1)~(4)に即して2点。 (1)&(4)については、わたしの読む力とも関係すると思いますが、これといった内容に突き当たることはありませんでした。 (2)&(3)については、読書前に想定した「感じ」を超える、もう、ことばでは言い尽くせない、精神的時空間を経験することができました。 ★画像は、八戸駅・小唄寿司です。 先日、わが師・江藤淳と初夢のなかで大阪寿司を食べた話を記述しているうちに、八戸の押し寿司を食べたくなり、八戸駅構内の駅弁売り場で購入(*^_^*)。 ★わたしの公式ホームページにも、ぜひ、来てください。公式ホームページには、トータルの、全身の、わたしが存在します。待ってまっせぇ~ィ !!!!!!!!!! ☆公式ホームページへ |
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