★Web産経をチェックしていたら、本谷有希子氏のエッセイ「ささやかなことに愉しみを見いだす」に出会った。 本谷有希子という名前にかすかな記憶があった。 「劇団・本谷有希子」の本谷氏ではないか? ずっと以前に、僕がHPのモデルチェンジをしようとして、参考になるカタチをさがしているとき、彼女のHPを見つけたのだ。 コンテンツのひとつ=「劇団・本谷有希子とは」に、「00年9月、本谷有希子を主宰として旗揚げ。専属の俳優を持たないプロデュース・ユニットとして活動を開始する。妄想過多な人間を軸に、独特の劇世界を展開する」とあった。 この記述から僕は(ま、勝手に)、一匹狼的な、自己の輪郭が超・鮮明な女性を連想した。 Web産経のエッセーにさっと目を通す。 しかし、きわめて凡庸な内容で、別人かもしれない……と思うくらいだった。 この落差を埋めようという奇妙な衝動に駆られ、僕は別のコンテンツ=Youtube公式チャンネル(劇団、本谷有希子「遭難、」ヴィジュアル撮影に完全密着! 公開日 : 2012/08/02)を開く。 都内某所の撮影スタジオ。 次回の公演「遭難、」の宣伝用写真の撮影が行われている。 演出家として仕事をする、その俳優やスタッフへの彼女の指示、しぐさ……をカメラが追いかける。 ずっと観ていたが、僕の「落差」はいつまでたっても埋まらない。 Youtubeの最後の最後で彼女が次のように発言する。 「昔(=6年前)はここ(自分のお腹を指して)ばっかり殴ってたんだけど、このへん(脇腹をさし)をいったほうが、みんなはもろいんじゃないか……、ノーガードなところからいく(攻める)やり方もあるんじゃないか……」 ここでハッとした。 この発言が、Web産経のエッセーの末尾(おそらく、この文章の主想)にリンクした。 「少なくとも、最近の私の目には昔は退屈だと思えていたささやかなことがどれも眩しいくらいに輝いて興味深い上、階段に溜まるほこりまでもが詩的に映ってしまっていて、ちょっと困ったものです。いつのまにか溝に落としてなくしてしまった感覚。それらを一つ一つ拾い上げて、『ふむふむ、これは』と光に透かしてかざしてみるような、そんな時間が近頃の私の愉しみなのです。」 僕は脇腹に一発くらってしまったのかもしれない。 ★画像は、上=DAKA古書店跡のいちばん奥のスペースに飾られた五月人形。 中・下段=Youtube公式チャンネル(劇団、本谷有希子「遭難、」ヴィジュアル撮影に完全密着! 公開日 : 2012/08/02)の1枚。 ★関連記事 ・★僕が八方ふさがりに陥った時、衝動的に行う、恒例の、ホームページの超ミニ・モデルチェンジを実施する ・★噴水広場の2人の演奏を聴いているうちに僕は僕の自己の輪郭線上に沿って演奏されていることに気づく ・★バドミントン女子のフジカキペア。僕は、藤井瑞希のように自己の輪郭をクッキリさせる女の子が大好きだ ★さらにリアルな情報は僕の公式ホームページへ★ ★僕のWEB無人駅線ページへ |