職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

内閣官房副長官下村氏には申しわけないが 

2006-10-19 14:05:23 | Weblog

06.10.19 内閣官房副長官下村氏には申しわけないが

安倍首相直属の教育再生会議が発足した。
 関連のデータを集めようと、手元にある新聞を読んだ。
 10/19付朝日、10/18付讀賣。
 通常、朝日は読まない。
 しかし、手元に10/19付の新聞は朝日しかなかった。
 ま、仕方なしに読んだ朝日だったが、その社説「学力の底上げをめざせ~教育再生~」はなかなかよかった。


授業についていけない子どもは、学ぶ意欲を失う。教室を捨てて
非行に走り、投げやりになりがちだ。そうした子どもにいくら規範意識を説いても、聞く耳を持つまい。
 先生の話を聞き、教科書を読む。そうした日々の授業こそが、学力を高め、規範意識を育てる何よりの場である。
 まずは、どんな子にも学ぶ意欲を持たせるようにすることが大切だ。そのためには、少なくとも、これまで以上にきめ細かな指導が必要だ。

■本校の経営の重点№1は〈知的で楽しい授業を創る基礎・基本の修業 ~プロ教師への道~〉である。
 知的で楽しい授業をすることによって、ひとり残らず、すべての生徒に学力を保証する。
 知的で楽しい授業をすることによっていじめも不登校も非行も解決する。
 こう言い切れるプロ教師をめざして、基礎・基本の修業を徹底しようということである。
 だから、社説の「日々の授業こそが、学力を高め、規範意識を育てる何よりの場である」という箇所を読み、たいへんうれしくなった。

■さて、安倍首相が最重要課題とする「教育改革」の話だ。
 はっきりいうが、『美しい国へ』で述べられている「授業時間の増加」「基礎学力の徹底」「バウチャー制度」「ボランティア活動の義務化」などという方策を、ただ並べたてたところで現状は変わらない。
 月並みな言い方になるが、教育危機のしっかりした実態把握と原因究明を踏まえ、骨太の方針を立て、それに基づき具体的な方策を検討していく必要がある。
 孫引きで筆者(内閣官房副長官下村氏)には申しわけないが、10/18付讀賣に次のようなとんでもない記述がある。

長らく公立校には平等主義がはびこり、学校独自の魅力を失わせるような教育が行われていた……改善するためには、優秀な先生の給料を上げ、表彰などを行う一方で、能力のない先生には辞めてもらわなければならない……

 もし、このような安直な思想が安倍教育改革の根底にあって、それがバウチャー制度などにつながっているとすれば、今回の改革に期待するものは何もない。
 「平等主義がはびこ」っているは事実だ。
 「学校独自の魅力」がないことも事実だ。
 しかし、だからといって「優秀な先生……」云々というのはあまりにもバカげている。
 公教育の現実を知らなさすぎる。
 同じことは、自己申告・業績評価など人事考課制度としての教員評価、不適格教員への厳格な対応、免許更新制……などにも言える。
(スペースの関係でこの「バカバカしさ」の根拠は次回に書くことにする。)

■高校3年の頃、大学で何を専攻するか、哲学か? 文学か? 教育学か?……で、ずいぶん悩んだ。
 哲学はあまりに純粋で、そのさびしさに長期間、耐えられそうになかった。
 文学は趣味でいい。
 結局、哲学の「さびしさ」の反転という意味で、なんでも屋さんの教育学を選んだ。
 この選択に悔いはない。
 もう一度、生まれ直すとしても教育学を選ぶだろう。
 ただし、今、わたしは、教育という仕事に自分の人生がある……にとどまっている。自分の生き方の問題として教育を考える……には至っていない。
 これはむずかしそうだ。

■画像は、昼休み教室で腕相撲をする松代T


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