職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

おっさんの強靱な感受性には舌を巻きながらも、対象の詩集とおっさんの書評との間に生じた画然たる落差に

2006-10-26 10:25:23 | Weblog

 2006 書評担当者としては不誠実? 



■また風邪をひいてしまいましたよ。
 9月中旬。
 10月初旬。
 そして、今回、3度目です。
 ノドが痛く痛くて、もう、ホンマ、弱り目に祟り目でっせ。

 夕食後、TVで日本シリーズを観ようかと思ったが、やめて、自分の部屋に閉じこもり、ソファーに寝そべり、堀辰雄の書簡集(昭和20年~没年)を読むことにしました。
 眠り込んでしまってはたいへんなので、毛布にくるまって。

 堀辰雄の書簡集の、この期間(昭和20年~没年)は、既に読んだのか、まだ読んでいないのかはっきりしません。

 ただ、昭和20年の記述、多恵子夫人が「肥桶を辰雄と担ぐのが夢……」というくだりには記憶があります。
 しかし、他ははっきりしません。
 多分、卒論を書いているとき、敗戦前後の堀辰雄の心境を知りたくて、昭和20年分だけ走り読みしたのではないかと思われます。

 読みながら、やはり途中、時々うつらうつらとし、読み終わったのが午後9時頃でした。

■書簡集を読んでいたら、手紙が書きたくなりました。
 うつらうつらとやった分、(この「うつら」の睡眠度が深かったので)目もパッチリ。
 それで、先述の教え子宛、次にいつもの、おっさん宛にと、短い2通の書簡。

☆〈教え子宛〉

冠省 あなたの文面にあった〈ポットン・トイレ〉という記述を見て、わたしのメモとか日記(←毎日、毎日はつけていない)の中にも、あの日の記述があるのでは……と書庫の底の層を探してみました。

 そうしたら、ありましたよ。

〈昭和52年1月11日(火)
 ◇◇◇子・◇◇◇子・◇◇◇子・◇◇◇子来る。
 百人一首で遊ぶ。
 誰かがトイレに入っている時、他の2人が「ワン,ツー、スリー、フォー」と大きな声で数えるのを聞いていて、たいへんおかしく思った。〉

 日記というより、当時始めたばかりの和文タイプライターの練習を兼ねて打った、限りなく「メモ」に近いものです。
 短い記述ですが、あなたの文面と重ね合わせると、あの日の光景が弾むように脳裏に浮かび上がり、長い歳月の経過が吹っ飛んでしまいます。
 ああ、時間には過去に戻り得る可逆の時間と、不可逆の時間があるのだなぁ……と透きとおるような気分になりました。
 「おかしく思った」は正確には「かわいく思った」と書くべきだろうと思います。
 そう書きたいのだけれども、我慢して、そう書かないのが当時のわたしらしいところですね。
 かぜをひいてしまいました。
 3度目ですよ。
 あなたも気をつけてください。草々





◇〈おっさん宛〉

冠省 今、さっきわたしとしては珍しく夕食後、部屋に閉じこもり(←身モ心モ疲レテシマッテイルノデス)、ソファーに寝そべり、読んでは眠り、目覚めてはまた読み……という時間を過ごしました。(←これ、結構、いいですね)

 なにを読んだかというと、堀辰雄・昭和20年~没年までの書簡集、プルースト『失われた時を求めて』少々(2、3ページ)。

 先日、新聞紙上の『風景』の書評を一読。
 書評にしては、文章構成がダイナミック、かつストーリー性に富む展開なので驚いています。
 このストーリーの奥に何が隠されているのか?と考えてみましたが、いくつかのイメージが浮かびかかったものの、焦点を結ばず、現在、分析断念中……。

 「景」に潜む「影」……以降は、最初、このように展開させずにはやまない、おっさんの強靱な感受性には舌を巻きながらも、対象の詩集と、おっさんの書評との間に生じた、画然たる落差(←詩集の作者には申しわけないけど……)に坐りの悪さを感じてしまいました。
 そして、限られた紙幅とはいえ、おっさん自身も感じているであろう、この「落差」、あるいは、「座りの悪さ」に触れようとしないのは書評担当者として不誠実なのではないのか?と考えました。

 しかし今、不誠実かどうかより、ストーリーに秘められた謎を解くことが先決だ……と自分の気持ちを一応、納得させています。
 ストーリーの、結末に光を当て、詩集と書評の双方を、もう少し読み込んでみます。草々

 二伸=書評にも大阪弁を使いはったらええのに……と思っていまっせ。

■きょうは、いわゆる「教育センター訪問」の日でした。
 所長、所長補佐他、6名の指導主事が来校。

 訪問終了後、研修主任に分科会記録の発行を依頼。

 知的で楽しい授業を通してひとりひとりに学力を保証すること。また、知的で楽しい授業を通して非行もいじめも不登校も解決すること。
 このゴールまでにはまだまだ乗り越えなければいけない障害がたくさんあるものの、これまでの実践(模擬&授業研究100回、生徒・保護者による授業評価など)を通して、一定の手応えをつかんでいます。
 この「手応え」と各指導主事のコメントとを照合して、次の新たな一歩を見いだしたいと考えています。

■部屋から出てきてTVのスイッチを入れたら日本ハム優勝。
 日本一ファンが少ないといわれる近鉄バファロの、パリーグ一筋ファン(←わたし)より、2番目にファンの少ない日ハムに、心からおめでとう!

 パブロンエース顆粒を飲んで、眠ります。
 いい夢をみられるかも?

■画像は、庭のカリン。[2006年10月26日(木)]

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 八戸情報へ
にほんブログ村


★わたしの公式ホームページにも、ぜひ、来てください。公式ホームページには、トータルの、全身の、わたしが存在します。待ってまっせぇ~ィ !!!!!!!!!! 
  ☆公式ホームページへ





最新の画像もっと見る

コメントを投稿