職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

すごく魅惑的な場所ですけど気がついたら、わたしが消滅しているかもしれないという危険な場所でもあります

2006-10-14 11:01:32 | Weblog

 2006  みなみの廊下で自己溶解



■わたしにとって、これからの(体育の日あたりを境に)10月下旬、11月、12月、1月、2月……は、苦手な季節です。

 イヤだ、イヤだと思っていたら、9月中旬と今月初旬に2度も風邪をひいてしまいました。

 このピンチをどうクリアーするか?
 自分を、燃えるような朱色で、内側から照らしだすしかありません^^;。(イメージとして大阪・夕陽丘町の大江神社から眺める夕陽)。
 あるいは、夜空を孤高に、暗闇の果てまで飛んでいく雁になりきるしかありません^^;。

■燃える朱色、あるいは、夜空の孤高の飛翔を、具体的な作業でいうと、その1つは、やはり、教室(授業)の座付作者として、教室の隅っこで、目の前にくりひろげられる「授業」を、せっせと記録しつづけること、その記録を1つ1つの作品に仕上げること、そして、仕上げたものをもとに、さらに前に進んでいくこと……です。
 授業者が授業中に止まったらアカンように、座付作者であるわたしも立ち止まったらアカンのです。
 たえず書き、書くことで前に進んでゆく。
 これは、わたしの学校経営でいうと、経営の重点№1、すなわち「知的で楽しい授業の創造」とリンクします。

■もう1つは、10/12にも記述しましたが、学社連携・融合です。
 学校と家庭と地域のあいだにネットワークを形成することによって、まだ見ぬ、新しい教育空間を創りだす活動です。
 そのために、まず中核となるエネルギーを創出すること、そのエネルギーをもとに連携と融合の、しっかりした骨格を打ち出すとともに、小さくてもいいから、具体的な実践を、地道に、根気強く、積みかさねていくこと。
 これは、経営の重点№2、すなわち「学校・家庭・地域の教育のバランスがとれたトータルシステムの開発」にリンクします。





■学社連携・融合に関して、念のために言えば、わたしの場合、この「学校・家庭・地域の教育のバランスがとれたトータルシステムの開発」が実現したあかつきには、(1)教育危機の元凶である「学校の教育独占体制(学校の教育丸抱え体制)」が崩壊する → (2)(同時に)教職員の「女工哀史・ああ野麦峠」的状況が改善され、教師は「知的で楽しい授業の創造」に多くの時間を割くことができる……と、「学社連携」と「知的で楽しい授業」とがリンクし合っているというか、表と裏の関係になっています。

 でも、ホンマ、日暮れて道遠し……ですね。
 これをいったら、せっかく苦手な季節をクリアーするために……を語っているのに、元も子もなくなりますけれど……。
 前回も書いたように、現時点ではまだ、中核エネルギーの、その「核」を堅固なものにするために、財源をどうするかあたりで、四苦八苦しているわけですから……^^;^^;。

 「女工哀史・ああ野麦峠」的状況改善への、わたしの歩みが、あまりにものろいので、志塚Tにはきっと「ああ、この人(←わたし)も退歩したもんだなぁ~」と、あきれているに違いない……と、志塚Tの視線を意識する気持ちが、わたしのうちに常にあります^^;^^;。

■こんなふうに苦手な季節を乗りこえるためのエネルギーのことを考えていたら、ふと、寺崎賢一さんのことを思い出しました。
 1991年、国語の県大会でわたしと立ち会い授業をした(正しくは、してくれた)人です。
 強烈なエネルギーを有する、一種の変人です。

 あれから15年、どうしていらっしゃるだろうかと、ネットサーフィン(←こういうときインターネットというのは、ホンマ、スグレモノです。)

■射水市立新湊南部中学校教諭・門島伸佳氏の2006年5月28日の日記に寺崎氏が登場しています。
 現時点から、5ヵ月前の、寺崎賢一氏の姿です。
 長くなりますが、寺崎氏のエネルギーが生き生きと伝わってくるので、ほぼそのまま引用させてもらいます。(門島伸佳さん、よろしく頼みます。)


 9時30分から自由研究発表がスタート。
 私(門島)の発表する部会の司会は都留文科大学の鶴田清司氏である。
 一人目の発表者は要旨原稿ページは白紙、研究とは言えない代物のうえ、発表態度も最悪。
 学会の品位に関わるぐらいにひどいものだった。
 個人的な事情があったのかもしれないが、それにしてもひどすぎる。
 二人目は兵庫教育大学の棚田真由美氏の発表。(中略)
 その次が私の発表。
 リハーサルなしのぶっつけ本番の発表。(中略)

 五人目は、寺崎賢一氏の発表。
 「ポスト読者論の行方」というテーマであるが、博士課程レベルの研究内容を理解できる人は少なく、質問があまり出なかった。
 というより、誰もできなかった。
 望月善次氏(岩手大)、須貝千里氏(山梨大)、そして司会の鶴田清司氏(都留文科大)ぐらいしか、この発表内容を正確に理解している方はいないだろう。

 発表終了後、寺崎氏、佐藤氏と三人でタクシーで盛岡駅に向かう。
 駅のそば屋で昼食をとり、13時40分、盛岡発の新幹線で大宮に向かう。
 車中、佐藤氏と歓談。
 大宮駅で佐藤氏と別れ、寺崎氏と二人で喫茶店で50分近く時間をつぶす。
 大宮から越後湯沢、はくたかに乗り換え富山駅着が19時45分。
 寺崎氏の奥さんに迎えにきてもらい、寺崎氏宅へ。
 南部せんべいの土産を受け取り、寺崎氏宅を後にする。
 帰宅途中、空腹感を感じ、初めて「すき家」で夕食を食べることにする。
 「ねぎ玉牛丼セット(並)」(520円、844kcal)はなかなか美味かった。
 21時前に帰宅。



■ここに出てくる学会とは、全国大学国語教育学会(岩手大会)と思われます。
 大宮駅近くの喫茶店での50分間に、わたしも加わりたい……と思いましたよ(*^_^*)。
 寺崎氏の奥様も登場。
 この奥様とは、1度、電話で話したことがあります。
 たしか、夏期休業中だったと思います。
 「寺崎は、旅にでています。」(「旅行」ではなく「旅」とおっしゃる。)
 「至急、連絡したいことがあります」
 「旅に出ると、一切、連絡がとれなくなります。いつもそうです」
 「ほう……!」(絶望&感心する)
 「申しわけありません」
 ……というような内容でした。




■2度目の風邪が、一昨日より昨日、昨日より今日と、少しずつよくなっています(←ただクスリが効いているだけかもしれないけれど)。
 この、だんだん前方が明るくなってくる感覚が、大好きです(*^_^*)。

■画像は、みなみ中の廊下。
 わたしが、わたしであること(高校時代、進路選択で、哲学か? 宗教か? 文学か? 教育か?……で、逆立ちするくらい悩み、最終的に、これらを、すべてを総合した、何でも屋さんの「教育」を選び、ここまで生きてきたわたし)を、いちばん、受け入れやすい場所です。

 「廊下」は、1日に、①早朝、②朝自習時、③朝の短学活時、④1時間目、⑤2時間目、⑥3時間目、⑦4時間目、⑧昼休み、⑨5時間目、⑩6時間目、⑪放課後と、何度も何度も、歩きます。

 「廊下」を歩いていると、「教育」のなかに、「わたし」という人間が、溶け込んでいきます。
 すごく魅惑的な場所ですけど、気がついたら、わたしが消滅しているかもしれないという危険な場所でもあります(^_^)v
 この、みなみの廊下が好きです(^_-)。

[2006年10月14日(土)]

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