職員室通信・600字の教育学

小高進の職員室通信 ①教育コミュニティ編 ②教師の授業修業編 ③日常行事編 ④主任会トピックス編 ⑤あれこれ特集記事編

ゴムの木が3組の「がんばれ」という声に励まされて元気になった。3組のみんな、須藤T、ありがとう!!!

2006-10-12 05:55:40 | Weblog

 2006 3組のみんな、ありがとう!
須藤T、ありがとう!
 



■文化祭(10/22)が近づいています。

 その文化祭に向けて、月初めにPTAから次のような文書が発行されました。

                  文化祭での寄付品のお願い

 秋冷の候、みなさまにはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
 さて、みなみ中学校の文化祭が10月22日(日)に開催されることになり、子どもたちも日頃の活動の成果を結集すべく準備をスタートさせたところです。
 当PTAとしても、この機会に、1階ホールを会場にPTAバザーを催すことにいたしました。
 そこで、下記により、各ご家庭から品物1点以上のご寄付をお願いしたいと思います。
 このバザーでの収益は子どもたちの活動のために活用する予定です。
 数多くの品物を集め、バザーでも文化祭を盛り上げたいと思います。
 ご家庭で眠っている品物や不要品などのご協力をよろしくお願い申し上げます。

                          記

1.寄付品例 制服、トレーニングウェア、贈答品、バスタオル、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、洗剤、食器類、雑貨、本、手作り品等……。

2.収集日 10/10(火)、11(水)
 午前7時20分~7時50分

3.PTA役員が玄関で回収します。


 この文書の下に「寄付品票」の欄があり、切り取って、寄付品に添付するようになっています。

■その収集日が、昨日と一昨日でした。
 PTA総務委員の方々や、PTA事務の金見さんの話では、「集まりが、いまいち」ということで、きょう、再び案内文書を出すことになりました。

 バザーについては、みなみ小が9月、みなみ中が10月に開催されます。
 家庭の数では、みなみ小が2倍くらいあるし、子どもが小・中に在籍してる家庭は、みなみ小に拠出するという暗黙の了解があります。
 だから、盛り上がるのはみなみ小のバザーで、委員の方々の気合いの入れ方も違います。
 先月、みなみ小のPTA総務委員長のCさんに会ったとき、なんだか疲れているようなので「どうかしましたか?」とたずねたら、「もう毎日、毎日、バザーの準備で疲れ果てましたよ」と返ってきくらいです。
 ま、みなみ中のバザーは、付録・おまけといった格好です。

 しかし、わたしはこの収益にかなり期待しています。
 その理由を、簡単に、粗く、述べます。

(1)みなみ地域では、学校・家庭・地域が連携して、昨年度から、すこやかみなみネット事業を展開しています。
 これは、本校の経営の重点の1つでもあります。
 ねらいは、大きくいえば、次の2点です。

 ①学校・家庭・地域、それぞれの教育力がバランスよく発揮できる教育コミュニティの創出。

 ②学校・家庭・地域、それぞれが気軽に子どもの教育に参画できるシステムの創出。

 (現時点では、「バランスの改善」「参画システムの創出」とするが、この目標については、今後、さらに検討を加えて、適切な表現を追究していく必要があると考えています。)

(2)「連携」するためには、どうしても中核になるエネルギーが必要です。
 学校教育と家庭・地域の教育(社会教育)の連携、いわゆる学社連携が提案されたのは、昭和46年頃です。
 もう40年近くになります。
 40年の間、ずっと教育界の重要なキーワードでありつづけました。
 しかし、どれだけの成果があがったか?と問われると、わたしが指摘しつづける学校の教育丸抱え体制(学校の教育独占体制)に、すなわち、学校・家庭・地域のバランスの悪さに、ほとんど変化はありません。
 これは、もちろん、いくつかの理由が絡み合った結果なのですけれども、その重要なひとつをあげるなら、連携のためのエネルギーに対する認識が甘かったから……ということです。
 くりかえします。


 連携には、中核エネルギーが必要です。
 そして、この中核エネルギーの質が、連携・協力の質を決定します。

(3)すこやかみなみネットでは、この中核エネルギーの役割を、みなみ小・みなみ中のPTAが担っています。
 青少年健全育成をめざす教育コミュニティづくりは、やはり子どもの親であるPTAが中心になるべきだと考えたからです。
 PTAを中核に据えている理由は、他にもあります。
 しかし、きょうの本題(なぜバザーの収益に期待するか?)から外れるので、これは、またの機会に述べることにします。

(4)ここからが本題です。
 みなみ地域の人口は、11412人。
 大久保地域(5869人)、白銀台団地(3104人)、岬台団地(2439人)と、3つの連合町内会があります。
 教育コミュニティとしては最適な規模だと考えます。
 しかし、ちょっとした町の規模ですし、この地域の数多くの団体を構成メンバーにしていますから、中核エネルギーの役割を担おうとしたとき、その事務量は、半端なものではありません。

 経験者として言わせてもらえば、


 この事務内容が、連携のエッセンスです。
 また、この事務仕事が、もっとも楽しく、もっともやりがいのある活動なのです。
 でも、同時に、ほんとうに、ほんとうに、たいへんな仕事なのです。

 わたしは、いろいろなネットワーク事業の取材にいったとき、常に「このプリントの文書はだれが書いたのですか?」「だれが印刷したのですか?」「だれが封筒に詰めて、郵便局に持っていったのですか?」……などとたずねます。

 学校が一手に引き受けているケースが結構あります。
 特に、教頭、教務主任、中には校長がやっているというケースもあります。
 あるいは、役所の担当者がやっているという地域もあります。

 でも、これだと、よく政治の世界で、役人主導の……という言い方をしますが、まったく同じです。
 今は、本題から外れるので述べませんが、これが戦後日本の社会教育の失敗の元凶です。
 学校・家庭・地域、それぞれの教育が大きくバランスを崩した原因でもあります。

(5)結論というか、四戸教頭Tと少し相談をしたくらいで、まだまだ詰め切れていませんが、わたしのこれからの構想を書いて、この内容を閉じます。

 取材にいって、ああ、この組織はうまくいっているなぁ~という場合、たいてい次のどちらかです。

 1つは、獅子奮迅の活躍、八面六臂の働きをしている人物がいる。

 もう1つは、約束とか手順とか規約とか、いわゆるシステムがきちんと整備されている。

 この両方だと鬼に金棒ですが、わたしとしては、後者をめざしたいと考えます。

(6)結論、2点。
 1点、事務内容をすべて洗い出し、その分担についてきちんと話し合うこと。
 2点、経験的に、それでも、とても分担しきれない部分が残ります。
 やはり、ここでも事務の中核になる人が必要だということです。
 わたしは、これもボランティアで……というのには、限界があると思います。


 すこやかみなみネットとして人を雇用することを検討する必要があると考えます。
 概算です。
 1日3時間。週3日。月12日。年間100日、300時間。
 300000円。

 この財源として、文化祭バザー、文化祭喫茶店、体育祭売店などの収益を……と考えているということです。

■おなじみのおっさんから手紙が届いたので、お礼の手紙を書きました。

拝啓 『存在と時間』のお便り、ならびに詩誌と通信、ありがとうございました。

 詩「谺」のなかの〈草臥れたオートバイ〉という詩句から、
 ①傷だらけであちこちに凹みのある油タンク
 ②ガタガタと遊びの多いクラッチ
 ③緩んだチェーン
 ④お腹に響くV型二気筒か単気筒のエンジン音
 ⑤その振動音とは異なるフレームの雑音……などをイメージしました。
 この〈草臥れ〉具合がたいへん気に入っています!(^^)!。

 一読して、〈石板の手紙〉と〈刻んだ宛名〉が痛覚(注)に触れ、一種名状しがたい不思議な感覚が胸の内をうごめきました。
 雑誌『狂騒』に掲載された、おっさんの大学時代の詩「若いということ」を一瞬、想起。

 そして、この詩「谺」が、プルーストの大長編小説『失われた時を求めて』(コンブレーでの生活→スワンの娘ジルベルトとの初恋→スワンとオデットの恋→海辺の避暑地での花咲く乙女たちとの出会い→パリ社交界→最後に変わり果てた老残の姿)のように、あるいは三島由紀夫の『豊饒の海』(『春の雪』悲恋→『奔馬』政治的反逆の悲劇→『暁の寺』→『天人五衰』)のように、二冊本詩集『谺』(上・下)、いや三冊本詩集『谺』(上・中・下)というふうに、大々長編詩になる予感がしました……。

 ご健筆をお祈りします。        敬具

 (注)痛覚に痛刺激が与えられると、2種類の痛みがおこる。まず初めにはっきりとした、鋭い、局在の明確な痛みがおき、ついで鈍い、うずくような、びまんした痛みが続く。

 二伸=9月に入ってから、心、からだともに、バランスを崩しています。
 なにもやる気になりません。
 やっても、どれもうまくいきそうにありません。
 それに、すぐに疲れ、手足がだるく、以前、甲状腺機能が弱まり、肝臓に悪影響を及ぼした時の症状に似ています。
 10月に入り、それが少しずつ快復し……「いつも疲れる」から「疲れない日もある」、あるいは「だるい」けれど「重く」はないという具合に徐々に徐々に……と喜んでいたら、今週初めに再び風邪(←前のとは種類が違うようです)。
 寒気がし、苦しんでいまっせ。
 ホンマ、ふんだりけったりですわぁ~

(おっさんへの書簡以上)

■きょうは10/11の模擬授業大会の詳細をアップする予定でしたが、記述する時間が見いだせず、果たせませんでした。

 ま、正確には「見いだせなかった」ことに加え、模擬授業や通常の授業を、
 ①せっせと記述し、
 ②短時間で一作として仕上げ、
 ③その仕上げたものをもとに、さらに前進するという「かたち」がなかなか究められないことも原因。

 ①~③を、なんとかしなければと苦悶しています。




■画像は、ゴムの木「ボブ」。
 5月のはじめ、1学年の教具室の奥の隅で、枯れかかったゴムの木を発見。
 ほとんど枯死状態。
 ダメかなと思いましたが、かすかに緑の部分が残っています。
 須藤Tと1年3組になんとか生き返らせてほしいとお願いしました。
 そのゴムの木が、3組のみんなの「がんばれ、がんばれ」という声に励まされて、元気になり、夏休み前に、新しい葉っぱが脱皮をし、夏を過ごし、秋になって、こんなに立派に成長しました。
 3組のみんな、ありがとう。
 須藤T、ありがとう。

[2006年10月12日(木)]

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2 コメント

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Unknown (カードとの出会い)
2010-01-16 18:50:18
素晴らしいブログを読ませていただきありがとうございます。
これからも更新頑張ってください。
返信する
ありがとうございます。 (futarikkohan→カードとの出会い様)
2010-01-17 16:36:06
★わたしのようなブログに、応援、ホンマ、ありがとうございます。
 こりずに、これからも、ジャンジャン、バリバリ、訪問してくださいね。
返信する

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