タイトルが出てきたとき、あまりに意外なものでちょっととまどった。でも最後まで見るとこれ以外には考えられないという深いタイトルです。でも日本語にするとおそらく集客が半分になるのではないか、それで、分かりやすいタイトルにした、ハリウッド映画はタイトルの変更(直訳すら)を認めないことが多くなっていると聞いたことがありますが、これは仕方のないところだったのでしょう。
ディズニーフリーク、ディズニーリゾートフリークと呼ばれる人は多いと思いますが、そういう人たち、若い人たちにとってこの映画はぴんとこないかも知れません。メリーポピンズをDVDで見ていたとしても、どれだけ味わえるでしょう。彼等のほとんどはウォルトディズニーは歴史上の人物になっているでしょうが、ぼくにとっては2週間に一度金曜日の夜8時にテレビに出てきて優しく夢の世界を語ってくれるおじさんだった。4年生の秋頃からその番組の最後に「メリーポピンズ」の映画の予告編が毎週(正確には隔週)のように流れて、ぼくは見に行きたくて仕方なかった。でも家は共働きで日曜も仕事があったので結局つれてもらうことはできませんでした。もしかしたら、頼むこともできなかったかも知れません。そして、自分で見ることができたのはその9年後でした。