WALKER’S 

歩く男の日日

5月14日 ②

2010-05-22 | 10年日帰り遍路



 14:40
松島小学校の手前で左に折れて県道に出るはずだったけれど、小学校の正面まで来てしまった。50mくらい行き過ぎてしまった。


 14:42
50m引き返してへんろ道を左に折れる。県道に出ると正面に阿波銀行。

県道に出て左に折れるとすぐバス停があった。徳島バスのHPで検索したとおり。ここが第1日目の終点だけど、まだ4kmほど歩かねばならない。この鍛冶屋原線は徳島駅まで行くけれど、その途中で高速のバス停、鳴門西に一番近いところで降りる。それは板野駅南というバス停、3番金泉寺の近くにある。
 白衣を脱ぎ手甲をはずす、バスが来るまで13分あるので今日初めての休憩、家から持ってきたどらやきを頂く。


 15:21
予定時刻より2分遅れで板野駅南に到着。でも鍛冶屋原を出たのが3分遅れだったから順調な走行だった。この23分が結構スリリングだった。地蔵寺の近くの羅漢という所から左へ折れて大日寺方面へ向かう、徳島道の手前で右へ折れたところが大日寺口というバス停、ここで女性のお遍路さんが乗り込んできた。不思議だった。こんな所で中断というのは全く理解できない。近くには森本屋さんがあるから、そちらに行かないというのはお遍路をここでやめてしまうとしか思えない。そのあと、あすたむランドという山の中に入っていく、ほんとに時間通りに板野駅に着くのかとひやひやものだった。


 15:57
ここは極楽寺から北の方へ入った新興住宅街「リューネの森」、鳴門西まであと700mの地点。バスを降りた直後はさすがに足の具合がおかしかったけれど、歩き始めるとすぐ普通の状態に戻っていった。金泉寺の前から極楽寺までへんろ道を反対に歩くけれど、わずか2.7kmだし、この時間だし、お遍路さんに会うとは思っていなかった。でも、予想に反して3人の歩きの人に会うことができた。それぞれに遍路宿情報を手渡す。ぼくは装束を着けていないので、3人とも一瞬面食らったような感じだったけれど、気持ちよく受け取ってくれた。


 15:58
リューネの森に極楽寺への案内板、鳴門西から1番を飛ばして先に2番へ行く人などいるのだろうか。


 16:02
昨年の記憶が残っていたので無事リューネの森を通過、高速のトンネルまでやってきた。トンネルを抜けて左に折れると神戸方面のバス停がある。


 16:04
バス停の入り口に無事到着、むろん鍵は掛かっていない。

ここが本日のゴール、バス停鳴門西。なんとか20kmを歩ききった。偶然にもこれが88枚目の写真となった。

 通しで7回も巡った者が、日帰りで20km歩いたくらいでどれだけの満足や充実が得られるのか。自分でもその懸念はかなり持っていた。でも実際に歩いてみてそれは完全なる杞憂に過ぎなかったことがはっきり分かった。歩いているとき、お参りしているときは、通しで巡っているときと何ら変わらない。嬉しさ、楽しさ、ありがたさ。同じ道を8回も歩いて何ら目新しいものはないはずなのに、何が楽しいのか。それは普通の人に理解できないことでしょう、1回ぐらい歩いても判らないかもしれない。2度3度歩いてそういう訳の分からないものが自分の中にじわじわと沸き上がってくる、病気だと云われるけれど、まさにそういうことなのかもしれない。日帰りでも、同じ充足感が得られるのは本当にそういうことだとしか思えない。
 四国遍路は癒しの道、ということが云われる。それは主に精神的な作用だけれど、今回の旅はそれに加えて身体的にも癒された旅になった。高速バスが舞子に着いたあとは足の具合が相当おかしくなって、違和感や時に痛みも感じたりして普通に歩けなくなったけれど、一夜明けると思ったほど後遺症は残っていなかった。それより、他の部分の筋肉が一斉に張りを持っていた。ふくらはぎの筋肉、太股の筋肉、腰の筋肉、背筋、それも痛めた左足だけでなく右足も同等に全部の筋肉に張りがあった。その翌日にはそれらの張りが癒えて、足首の周りもいい感じになっていた。この前10kmを歩いた翌日よりいい感じになっていた。まだ100%ではないけれど、10kmまでなら抵抗なく歩ける自信は持てるようになった。事実、この1週間で3回10kmを歩いたけれど、全く問題はなく、翌日の疲れや痛みもない。四国で20km歩けたことで、筋力が改善されたことは間違いない。

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