WALKER’S 

歩く男の日日

熊野古道の外国人

2023-07-25 | 日記

 今年の3月下旬には1日に50~60人の外国人が訪れたという。そして4月のツアー予約はコロナ前の一番多かった19年10月よりも多くなったとか。この春熊野古道を歩いた外国人は5000人くらいと想定される。四国を歩いた外国人は区切りを含めてもその10分の1ほどか。熊野古道はメインの中辺路で熊野三山を巡るルートは5日の行程、実に手ごろで内容も充実している。四国のように都会の中や国道や県道を歩くこともないし。
 四国がスペインの巡礼路と一番違うのは夏に歩けないことだ。スペインでは1年で歩く人が一番多いのが8月、次に7月、6月と続く。夏季休暇を利用して歩く人が圧倒的に多い。スペインの夏もそれなりに暑くなるようだけれどとにかく湿度が低いので日本の夏とはだいぶ違うようだ。それに緯度が高いので昼間の時間が長い、朝早く涼しいうちに歩いて日中はほとんど休むという歩き方もあるようだ。四国でも真夏に歩いている人はいる、この時季にしか休暇が取れない人たちが無理して歩く、でも外国人にも日本の夏歩きの過酷さはよく知られているようでほんとに数えるほどの人たち。それだけ歩く人が少ないと会える人も少なくて充実した体験も少なくなってしまうだろう。スペインでは1年に30万人の人が歩く、四国では1万人を超えることすら考えられない、でも多ければいいというものでもない。今年の春くらいの感じでちょうど良いのかもしれないと思ったりする。