万国時事周覧

世界中で起こっている様々な出来事について、政治学および統治学を研究する学者の視点から、寸評を書いています。

日本国政府もイラン政府の不正と暴力に対して非難を

2009年06月22日 17時20分06秒 | 日本政治
女子学生も射殺されているイランを前に、板挟みのオバマ氏――ニュースな英語(gooニュース・ニュースな英語) - goo ニュース
 イランでは、改革派の抗議デモが中止されたものの、女子学生が射殺されるなど、さらなる惨事が報じられています。アメリカのオバマ大統領は、イラン政府の不正と暴力に対して抗議を行う旨の発言をされたようですが、日本国政府もまた、イランに対して厳しい非難を行うべきではないかと思うのです。

 もしこの事件が、純粋にイラン国内の内紛であるならば、改革派を支持する形で非難を行いますと、アメリカ政府が懸念したように、改革派が親欧米派と見なされ、窮地に陥れることになるかもしれません。しかしながら、主導権争いが背景にある可能性は指摘されつつも、イラン政府は、国民からの不正選挙を疑う声に誠実に応えようとせず、抗議運動に参加した人々を殺害するなど、明らかに非難されるべき暴力行為を行っています。この不正の隠蔽と弾圧行為は、改革派の支持者のみならず、誰から見ても許されるものではありません。

 日本国政府は、イラン政府に対して不正と暴力を咎め、問題の放置が、国際社会におけるイランの信頼を落とすことになることを、真摯に説くべきと思うのです。

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コメント (2)
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